docomo×エヴァ、その発端とは

プロダクト部 第三商品企画担当 神谷俊彦氏

――まずは、ヱヴァンゲリヲンケータイの企画が立ち上がった経緯について教えていただけますか。

神谷:発端は2年ぐらい前ですね。まずキングレコード(注1)さんから「新しい劇場版(注2)に併せてコラボレーションしませんか?」という話から始まりました。

中村:当時、ソフトバンクモバイルが“シャア専用ケータイ(注3)”という製品を出されていたため、その時は「二番煎じのような企画をやるべきなのか?」という意見もありました。ですが、新劇場版という現在進行形の映画とのコラボレーションであるのに加え、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の劇中でこの携帯電話を使っていただけるという話も出てきたことで「では、やってみましょう」と企画を進めることになりました。

――NTTドコモの携帯電話で、キャラクターものとのコラボレーションというのはかなり珍しい取り組みですが、そのあたりで何か障壁はなかったのでしょうか。

中村:逆に新しい取り組みですので、「やるのであれば、行けるところまでとことん行こう」と。社内の各部署にもエヴァンゲリオンを好きな人や名前を知っている人はたくさんおりますので、企画はどんどん前に進んでいった感じですね。

プロダクト部 第三商品企画担当部長 中村吉伸氏

――この企画を進めるにあたり、製品化にこぎ着けるまでには、NTTドコモの上層部の理解が必要だったように思うのですが。

中村:意思決定を行う上のクラスの一部には、エヴァを知っている者もいたのですが(笑)、ほとんどの人は知らなかったと思います。

 やはりこの“世界観”を伝えるのはなかなか難しいので、そこは客観的な数字をうまく使ってですね、上手く伝えられるよう努力しました。

――NTTドコモ夏モデルでは、このヱヴァンゲリヲンケータイに限らず、Webからオーダーメードできる「N-08A(注4)」など、企画内容に“若さ”を感じました。NTTドコモの商品企画はどの世代の方々がけん引されているのでしょう。

神谷:20代から30代を中心に比較的若い世代が多いですね。

中村:ただ、端末を利用されるお客様は幅広いので、そこはお客様とのヒアリングや調査を行いながら企画を立てています。例えば、らくらくホン(注5)の商品企画チームに60代がいるかというと、やはりいませんからね。

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(注1)キングレコード……アニメ・ゲーム関連楽曲の専門レーベル「スターチャイルド・レーベル」を持つレコード会社。エヴァンゲリオンについてはTV版より製作・制作に携わるほか、音楽・映像商品の販売を行う。

(注2)新しい劇場版……「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」のこと。「序(2007年9月1日公開)」「破(2009年6月27日公開予定)」「急+?(公開日未定)」の全3回公開(全4部作)を予定。

(注3)シャア専用ケータイ……ソフトバンクモバイルが2007年12月8日に発売した携帯電話「913SH G TYPE-CHAR」。機動戦士ガンダムのキャラクター「シャア」をモチーフとしており、シャアの乗るモビルスーツ「シャア専用ザクII」の頭部を再現した充電台が話題となった。

(注4)N-08A……NTTドコモ2009年夏モデル。女性向けを意識したスリムな携帯電話。7月より期間限定で、柄とイルミネーションの形状を指定できるマイセレクトモデルをドコモオンラインショップで販売する。

(注5)らくらくホン……主に50代以上をターゲットとした、NTTドコモの携帯電話シリーズ。使いやすさなどを重視したユニバーサルデザインが特徴。

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