昨年、複数の紳士服専門店から登場し、話題をさらった「洗えるスーツ」。今春はバージョンアップした新商品や女性向けも投入され、一層バラエティ豊かになった。

 昨年2月に発売し、シャワーだけで汚れを落とせると大ヒットとなったコナカ「シャワークリーンスーツ」は、今春ラインアップを拡充。価格も3割以上下げ、一層の販売促進を目論む。今年4月発売のAOKI「プレミアムウォッシュスーツ」は発売後4カ月間で8万着を販売する見込みで、発売前予想を2割上回る好ペースで順調に推移する。「アクアウォッシュスーツ」を展開する青山商事も、現在1都6県の約200店鋪と限定的ながら、約1万着の販売を目指す。

 百貨店も「洗えるスーツ」市場に独自に開発した商品を送り込む。伊勢丹は、20代〜30代の働く女性をターゲットとする女性誌 『日経WOMAN』 と共同でウォッシャブルスーツを企画し、 女性向けブランド「イネド」の 新宿店と岩田屋本店 限定 で販売。ジャケットはすでに2カ月半で当初予測の100着に迫る勢いだ。一方、高島屋は3月末、最新技術を有するイスラエルのスーツメーカー、バギール社のハイテク素材を使用し、プライベートブランド「ラフィネールアッシュ」に男性向け洗えるスーツとして「ヴェールライン」を追加。全国14店舗で取り扱う。

 拡大の一途をたどる「洗えるスーツ」市場だが、実際にスーツを家で洗うとなるとちゅうちょしてしまうもの。洗濯機で洗ったら縮んでシワになってしまうのではないか、洗濯の手順が煩雑で時間がかかるのでは、という心配もある。

 そこで今回、洗濯機で洗えるタイプと、シャワーで汚れを落とすタイプの2商品を実際に洗い、その手順と仕上がりを確認した。果たして、スーツは本当に安心してホームクリーニングできるまでに進化を遂げたのか――。話題の最新スーツの実力を検証する。

コナカ「シャワークリーンスーツ」2万9500円〜7万1400円(2パンツ)。今春は、世界初となる、洗えるシルク100%「シャワークリーンネクタイ」(5145円)も追加された(画像クリックで拡大)

AOKI「プレミアムウォッシュスーツ」1万8900円〜6万1950円(画像クリックで拡大)