前編(記事はこちらから参照できます)では、現行のデジカメ対応GPS製品を紹介するとともに、実際に鉄道撮影で使ってみた感触をリポートした。

 後編では、気になるGPS衛星の捕捉精度を比較するとともに、GPSデータ付きの写真を便利に活用するためのソフトウエアやWebサイトをチェックしていこう。

GPSの精度は各製品で異なるか?

 GPSは、ある程度位置を正確に記録できるが、製品や環境によっては誤差が出てしまう場合もある。測定精度を調べるために、各GPS機器を利用して撮影した中からランダムに100枚の画像を抜き出し、地点がずれた枚数を機種ごとにカウントしてみた。

 優秀だったのはソニーのGPS-CS3Kで、5m以上の誤差が5枚と少なかった。次点はニコンのGP-1だが、2点ほど10m近い大きなハズレが出ていた。ニコンのCOOLPIX P6000は、50m近くズレたカットもあった。それでも、7割の確率で誤差を5m以内にとどめているのは優秀だ。

測定値がずれてしまうと、実際の撮影地点からはかけ離れた場所に撮影地を示すピンが表示されてしまう(画像クリックで拡大)

■GPS測位の誤差の比較(ランダムに抽出した100枚中)
5m未満の誤差 5m以上の誤差
GPS-CS3K 95枚 5枚
GP-1 85枚 15枚
COOLPIX P6000 70枚 30枚

 現在、デジカメ用GPSは「多くの機種で使えるが、GPSデータの埋め込みが必要な製品(GPS-CS3Kなど)」「特定の機種でしか使えないが、GPSデータを自動で埋め込んでくれる製品(GP-1など)」「デジカメ本体に内蔵していて使い勝手はよいが、それ以外の機種では使えない製品(COOLPIX P6000など)」に分けられる。

 それぞれメリットとデメリットがあり、いずれも携帯電話と比べると位置情報の取得に時間がかかるのが欠点だ。だが、そのような点を考慮しても、撮影画像に位置情報を残せるメリットは見逃せない。風景撮影や旅行が趣味ならば、GPSの導入を検討する価値は大いにあるだろう。