ソニー

“ウォークマン”NW-X1000シリーズ

実売価格:NW-X1060(32GB)4万9800円
     NW-X1050(16GB)3万9800円

発売日:2009年4月23日



 ついにタッチスクリーンで登場したソニーの新型携帯音楽プレーヤー「“ウォークマン”NW-X1000シリーズ」(以下、ウォークマン X)。YouTubeやPodcastのダウンロードに対応したWi-Fi端末で、身もふたもない言い方をすればアップルの「iPod touch」の後追い製品だ。ただ商品としてのポジションは明確に違う。

 それが端的に現れているのが音質だ。ソニー独自のデジタルアンプ「S-Master」を採用して、ライバルメーカーにない高音質を得ている。加えて有機ELで画質のアドバンテージもある。小さな未来のコンピュータであるiPod touchに対し、ウォークマン Xは高品質なリッチコンテンツの再生装置と考えれば分かりやすい。

 店頭販売モデルは16GBメモリーの「NW-X1050」が3万9800円、32GBの「NW-X1060」が4万9800円。それぞれ本体色はブラックとレッドの2色ある。いずれも同容量のiPod touchより若干高い設定だが、FMラジオ、ワンセグの受信/録画機能という、日本独自のコンテンツへの対応がそのプラスαということだろう。

デザインはソニー流の演出で

 外観や作り込みはソニー流。サイドパネルは60~70年代の電子機器のようにシボ加工を施し、サイズに比してやや重量感がある。コンパクトにまとめて密度感を持たせる。それでモノとしての存在感を演出するという、ソニーお得意の手法は今回も十分に成功している。

 液晶はiPod touchの3.5型に対し一回り小さな3型。その代わり高コントラストでフレッシュな発色の有機EL液晶を使い、小型ながら画質は鮮明だ。室内、屋外を問わず見やすく、特に追従性が高いことから動画再生時にメリットを感じられる。

 タッチスクリーンはマルチタッチ方式ではないが、指で弾いて画面をスクロールさせると、慣性のシミュレートで徐々に止まるような“あの動き”は与えられている。ジャケット画面で選曲する「アルバムスクロール」機能を見ると、相当、ライバルを意識したことが分かる。

 再生停止ボタンがハードとして存在するのは、メディアプレーヤーとしての操作性を優先したもの。しかしながらテキスト入力やリスト検索などタッチスクリーンの操作レスポンスも軽快で、操作入力系の完成度は高い。

シボ加工を施した側面。再生/停止、送り、戻しボタンは本体上面にある(画像クリックで拡大)

左のiPod touchと比べるとサイズ、液晶ともに一回り小さい。ソフトウエアのギミックはライバルを強く意識したものに仕上げられている(画像クリックで拡大)