3代目となる新型「プリウス」。先代モデルに比べ、燃費性能のさらなる向上と低価格化を果たした(画像クリックで拡大)

 トヨタ自動車は2009年5月18日、ハイブリッド専用車の新型「プリウス」を発表・発売した。3代目となる新型プリウスは、パワーユニット「THS II(トヨタ・ハイブリッド・システムII)」の90%以上を新開発。10-15モード燃費は、量産ガソリン乗用車で世界トップの38km/Lを達成した(Lグレード)。車両本体価格は205万~327万円で、最廉価グレードは先代プリウスの233万1000円より、28万1000円も値下げしている。

新型(左)と先代モデル(右)。ヘッドライトは横長で矢羽根のような形状になった(画像クリックで拡大)

新型(左)と先代モデル(右)。ドアハンドル上部にプレスラインが加わり、ボディーのエッジがシャープになった(画像クリックで拡大)

 新型プリウスの改良ポイントは、まずハイブリッド車の本質である環境性能を大きく高めたこと。エンジン排気量を先代モデルの1.5Lから1.8Lに拡大し、動力性能の余裕を増すと共に燃費性能も改善した。

 高速走行時は、ハイブリッド車でもエンジンが常に作動し、動力の大部分を担当するが、排気量が大きめで出力に余裕があるエンジンをゆっくり回したほうが、燃費効率が良くなる。欧州での一般的な高速巡航速度である130km/h前後はもちろん、日本の最高速度100km/hでも燃費の改善率は高いという。渋滞などの低速域では大排気量エンジンは効率が悪くなるが、モーター走行やアイドリングストップなどハイブリッドならではの機能で、弱点をカバーできる。

 エンジンの最高出力は73kW(99PS)/5200rpm、最大トルクは142Nm(14.5kgm)/4000rpmで、先代プリウスの77PS/11.7kgmよりも22PS/2.8kgm向上している。モーター出力は60kW(82PS)と、こちらも先代プリウスの50kW(68PS)からパワーアップ。ハイブリッドシステム全体の最高出力は100kW(136PS)で、2.4Lガソリン車並みの加速性能を実現した。

エンジンルーム。左側が1.8Lエンジン、右側手前の銀色の箱が電力を制御するインバーター(画像クリックで拡大)

エンジンとトランスミッションのカットモデル。右側のトランスミッション部分に駆動用モーターと発電機を内蔵(画像クリックで拡大)

ハイブリッドシステムの概念図。エンジンとモーターの動力を合成してタイヤを駆動する。低速時はモーターだけの走行も可能だ(画像クリックで拡大)

ハイブリッド用のニッケル水素バッテリーを荷室前部の床下に収納。先代モデルより小型化してラゲッジスペースを拡大、ゴルフバッグを3個搭載できる(画像クリックで拡大)