現在、世界が注目している映像クリエイターといえば、J.J.エイブラムスが筆頭に挙げられる。

 人気海外ドラマシリーズ『LOST』で世界中のファンを釘付けにし、映画『M:I:III』では広い層をエンタテインメントの世界に誘い込んだ。昨年、製作総指揮を手がけた『クローバーフィールド/HAKAISHA』では低予算で疑似ドキュメンタリースタイルのパニック映画を送り出し、観客の度肝を抜いた。

 今夏の話題作『ターミネーター4』を手がけるマックG監督も「エイブラムスと同じ世代のクリエイターであることを意識している」と一目置く人物だ。

『スター・トレック』
監督・製作:J.J.エイブラムス
出演者:クリス・パイン、ザカリー・クイント、エリック・バナ、ウィノナ・ライダー、ゾーイ・サルダナ
配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン
5月29日(金)より丸の内ルーブル他全国ロードショー
公式サイト:http://startrek2009.jp/
(C)2008 Paramount Pictures. Star Trek and Related Marks and Logos are Trademarks of CBS Studio Inc. All Rights Reserved.(画像クリックで拡大)

 そんなエイブラムスが、新たに送りだすのが映画『スター・トレック』。1960年代からテレビ放映され、劇場用シリーズも製作されたSFアドベンチャーの映画化である。

 とはいえ、エイブラムスは過去の「スター・トレック」シリーズのファンではないと公言している人物。その彼が手がけた『スター・トレック』は続編でもなければリメイクでもない。まったく新しい、ゼロからの物語になっているのだ。

 一足先に公開した米国では、初登場1位となり、5月8日~10日の3日間の興業収入は「スター・トレック」シリーズで最高の7650万ドル(約76億円)というロケットスタートを切った。過去の作品を踏襲しない今作がヒットを飛ばす理由は、いったいどこにあるのだろうか?

 ロサンゼルスで行なわれた記者会見のコメントを含めて、映画の魅力に迫ってみよう。