6代目となる新型ゴルフ。写真奥の初代ゴルフのデザイン哲学を、色濃く受け継いでいるのが分かる(画像クリックで拡大)

 世界中で累計2600万台以上販売されたベストセラーで、コンパクトカーの指標となる存在と自他共に認めるフォルクスワーゲンの「ゴルフ」。その6代目となるニューモデルを、フォルクスワーゲン グループ ジャパンが4月12日に発売した。

 筆者は4月9日に行われた発表会場の東京・お台場周辺の市街地で、エントリーモデル「コンフォートライン」に試乗する機会を得た。1.4L直列4気筒ターボエンジンの動力性能に不満はなく、信号待ちではエンジンが停止しているのでは? と思うほどに静か。ステアリングホイールから伝わる振動もまったくなく、まるで6気筒や8気筒エンジンを搭載した高級車にでも乗っているような気分を覚えた。この特性は走り出しても同様で、実に快適だった。

 新型ゴルフの開発目標では、室内の音響特性と静粛性を最重要ポイントと位置付けたという。発表会で技術プレゼンテーションを行った独フォルクスワーゲン(以下VW)の開発・試作担当専務、ハラルド・ルネダック氏は、「静粛性については実際に運転して聞けば、いや何も聞こえないことで品質の高さが分かるはずです」とジョーク混じりに自信を見せた。

 VWが、ここまで静粛性にこだわったのはなぜか。ルネダック氏はその理由の一つとして「静粛性はドライバーのストレスを減らし、リラックスして運転できることが安全性につながる」ことを挙げる。また新型ゴルフはクラスを超えた品質の高さを目標として開発され、インテリアには上位モデルと同等の素材を使っている。

 「インテリアは見て心地よい、触れて分かる上質な品質にこだわり、1クラス上の素材を使った。その上で人間の感性に沿って、品質を磨き上げるための要素として不可欠だったのが、音だった」(ルネダック氏)。

エントリーグレードの「TSIコンフォートライン」(左、車両価格275万円)と、上位グレード「TSIハイライン」(右、312万円)。外観の違いはホイールくらいで、コンフォートラインが16インチ、ハイラインが17インチ(画像クリックで拡大)

ボディーサイズは全長4210×全幅1790×全高1485mm。先代より5mm長く、30m幅広くなった。ホイールベースは2575mmと変わらない(画像クリックで拡大)

先代モデル(Golf V、青)と新型(Golf VI、緑)の騒音レベルの比較。120km/h走行時で先代の約半分(-4dB)になったという(画像クリックで拡大)

独VWのハラルド・ルネダック氏(右)とフォルクスワーゲン グループ ジャパンのゲラシモス・ドリザス社長(画像クリックで拡大)