ニコンは2009年4月14日、デジタル一眼レフカメラの新機種「D5000」を5月1日に発売すると発表した。「D60」の後継となるエントリーモデルで、中級機「D90」と同等の撮像素子やHD動画撮影機能を盛り込んだのが特徴だ。
D90にはないバリアングル(可動)式液晶モニターを搭載。液晶モニターを動かせば、高いアングルや低いアングルでも表示内容がしっかり確認でき、ライブビュー撮影時や動画撮影時の撮影の自由度が高まる。
デジタル一眼レフのエントリーモデルでは、4月下旬にキヤノンの「EOS Kiss X3」が発売になる。中級機並みの画質と、バリアングル式液晶モニターによる操作性で、各社のライバル機に対抗する。
ボディー単体の実売価格は8万5000円前後、レンズキットが10万円前後、ダブルズームキットが13万円前後。ボディーカラーはブラックのみ。
D5000のおもな特徴は以下の通り。
・ライブビュー撮影や動画撮影を便利にする2.7型バリアングル式液晶モニター
・有効1230万画素のAPS-C型CMOSセンサー(D90と同等)
・HD画質の動画撮影機能を搭載(D90と同等)
・最高ISO6400の高感度撮影機能(D90と同等)
・1点のクロスタイプを含む11点AFセンサー(D90と同等)
・5段階から選べるアクティブD-ライティング機能(D90と同等)
▼「D90」「D5000」「D60」のスペックを比較!
機種名 | D90 | D5000 | D60 |
---|---|---|---|
撮像素子 | → | 1290万画素CMOS (有効1230万画素) |
1075万画素CCD (有効1020万画素) |
最大記録解像度 | → | 4288×2848ドット | 3872×2592ドット |
記録メディア | → | SD/SDHCメモリーカード | ← |
ファインダー | ペンタプリズム | ペンタミラー | ← |
視野率/倍率 | 約96%/約0.94倍 | 約95%/約0.78倍 | 約95%/約0.80倍 |
連続撮影速度 | 最高約4.5コマ/秒 | 最高約4コマ/秒 | 最高約3コマ/秒 |
ISO感度 | → | ISO200~3200 (拡張時ISO100~6400) |
ISO100~1600 (拡張時ISO100~3200) |
アクティブ D-ライティング |
→ | オート、より強め、強め、 標準、弱め、しない |
ON(オート)、OFF |
フォーカスポイント | → | 11点(うちクロスタイプ1点) | 3点 |
ライブビュー撮影 | → | あり | なし |
ライブビュー時のAF | コントラストAF (顔認識AF、 ワイドエリアAF、 ノーマルエリアAF) |
コントラストAF (顔認識AF、 ワイドエリアAF、 ノーマルエリアAF、 ターゲット追尾AF) |
- |
動画撮影機能 | → | あり | なし |
動画の記録解像度 | → | 1280×720ドット/24fps、 640×424ドット/24fps、 320×216ドット/24fps |
- |
動画の圧縮形式 | → | Motion-JPEG | - |
液晶モニター | 3型(92万ドット) | 2.7型バリアングル式 (23万ドット) |
2.5型(23万ドット) |
HDMI端子 | → | あり(Type C) | なし |
本体サイズ | 132(W)×103(H)× 77(D)mm |
127(W)×104(H)× 80(D)mm |
126(W)×94(H)× 64(D)mm |
重さ | 約620g(本体のみ) | 約560g(本体のみ) | 約495g(本体のみ) |
発売日 | 2008年9月19日 | 2009年5月1日 | 2008年2月22日 |
ボディー単体の 実売価格 |
10万4800円 | 8万5000円 | 4万6800円 |