2代目となる新型「ウィッシュ」。先代で好評のスタイリッシュなデザイン、軽快な走り、快適で使いやすい室内空間に磨きをかけ、環境性能や安全性能も大幅に高めた。価格帯は184万~248万円(画像クリックで拡大)

 トヨタ自動車は2009年4月2日、低車高タイプミニバンの新型「ウィッシュ」を発売した。初代モデルは2003年1月発売で、今回の2代目は約6年ぶりの新型になる。

 昨今のエコ意識の高まりや経済低迷で、自動車ユーザーのダウンサイジング指向はますます加速している。2008年度の新車販売ランキングは、軽自動車とコンパクトカーが上位を占有。それと対照的にミニバン市場は、07年度に比べて販売台数を大きく落とす車種が目立ち、その人気に陰りが見えはじめてきた。

 そんな渦中にデビューした新型ウィッシュだが、このクルマには確固たる支持基盤があるのが強みだ。その理由は、大ヒットした初代モデルの存在にある。

標準ボディー車「1.8X(写真)」「2.0G」は、全長4590×全幅1695×全高1590mmと5ナンバーサイズを維持。ホイールベース2750mmと最小回転半径5.3m(2WD車)は従来同様(画像クリックで拡大)

 5ナンバーサイズ7人乗りの初代ウィッシュは、「スポーティーでユーティリティが際立つ新世代ビークル」として、1.8Lエンジン搭載モデルがまず登場。158万8000円からという当時の価格設定も功を奏して、発売1カ月間で月販目標の7000台の5倍を超える約3万8000台の受注を獲得した。

 その後も2Lエンジンや6人乗りなどのバリエーションモデルを追加。モデル末期の08年度こそ販売台数を落としたものの、累計販売台数は6年間で55万台を突破した。年齢層を問わない幅広いユーザー層の支持を得て、同クラスのライバルを大きくしのぎ、トヨタを代表する車種に成長を遂げた。この初代モデルからの代替ユーザーだけで、新型はかなりの販売台数が見込めるはずだ。

室内寸法は先代とほぼ同じだが、フロントピラーを80mm前方へ移し、三角窓後部ピラーのスリム化などで開放感を演出。(画像クリックで拡大)

2003年1月に誕生した初代ウィッシュ。先行デビューしたホンダのヒットモデル「ストリーム」を徹底的に研究したこともあり、一躍大人気モデルに成長。6年という長いモデルスパンで55万台以上を販売。年間平均では9万台以上も売れた。写真はデビュー時の仕様(画像クリックで拡大)