2009年3月25日、キヤノンとパナソニックがレンズ交換式デジタル一眼を相次いで発表した。いずれも、フルHD画質の動画撮影機能を搭載したのが特徴で、「これからのデジタル一眼は動画機能が必須になる!」と感じさせる期待の1台に仕上がっている。

 「フルHD動画の撮影ができる」という点は両者とも共通だが、実際には使い勝手や目指すところが大きく異なるのが感じられた。注目の2機種の動画撮影機能について、実機を触っての感想を交えて見ていきたい。

もっとも異なるのは、動画撮影中のAFに関してだ

 キヤノンの「EOS Kiss X3」(以下、Kiss X3)は、人気のEOS Kiss DIGITALシリーズの6代目となるデジタル一眼レフカメラだ。2008年発売の旧モデル「EOS Kiss X2」とほぼ同じ形状でありながら、有効1510万画素のAPS-CサイズCMOSセンサーと92万ドットの高精細3型液晶モニターを搭載。スペック的には、同社の中級デジタル一眼レフ「EOS 50D」に迫る内容を持った充実の入門モデルとなった。前述の通り、シリーズでは初となるフルHD動画撮影機能を新たに盛り込んでいる。

 パナソニックの「LUMIX DMC-GH1」(以下、GH1)は、レンズ交換式デジタル一眼「DMC-G1」の上位機種として追加されたモデル。ミラーとファインダープリズムを廃し、ライブビュー専用とすることで大幅な小型化を実現した「マイクロフォーサーズ」規格の第2弾で、DMC-G1にはなかったフルHD動画撮影機能を追加したのが特徴だ。