ソニーは2009年2月27日、ハワード・ストリンガー会長兼CEOが、社長を兼務するトップ人事を含む経営体制の刷新を発表した。
中鉢良治代表執行役社長は代表執行役副会長に退き、井原勝美副社長も取締役を離れて6月にはソニーフィナンシャルホールディングスの常勤取締役に就任する。
一方、テレビ事業本部長の吉岡浩氏が執行役副社長に昇格し、新設するコンスーマープロダクツ・グループの執行役副社長に就任。コンスーマープロダクツ・グループと両翼を成す形で新設されたネットワークプロダクツ&サービスグループの執行役EVPには、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)社長兼グループCEOである平井一夫氏が就任する。
吉岡氏の補佐役には、現VAIO事業本部長の石田佳久氏がテレビ事業本部長として就き、平井氏の補佐には、VAIO事業本部長に就任する現ソニー・エレクトロニクス・インク EVPである鈴木国正氏が就く。
ストリンガー氏は、この4人を「四銃士」と呼び、「実力を持つ次世代のリーダーによるチーム」と称する。
気になるのは、ストリンガー氏への権限の集中があまりにも進んでいることだ。
ストリンガー氏が、会長、CEO、社長とすべてを兼務する。さらに、これまではソニーの実業に関わる取締役が、ストリンガー氏、中鉢氏、井原氏の3人体制であったものから、ストリンガー氏1人だけの体制になる。同氏以外、社外役員ばかりで構成される取締役会でのバランスも気になるところだ。
ストリンガー氏が「事業の軸」と語る、エレクトロニクス事業も自らが担当するという体制は、まさに「ストリンガー・ソニー」の体制を明確にしたとも言えよう。ストリンガー氏の意向がより強く反映される形になり、今後、どんな社内外向け施策を展開するかも注目すべき点だ。

















