「mama nuts×小悪魔ageha(ママ ナッツ アゲハ)」のVol.1とVol.2。増刷するほどの反響を呼んだ(画像クリックで拡大)

編集方針は、読者のリアルを伝えること

 「I LOVE mama」の編集方針は、何よりも読者の声を優先することという。これは増刊号「mama nuts×ageha」の編集方針と変わらない。「上から目線の情報発信型の雑誌にはしたくない」(山下編集長)との思いから、増刊号では500人もの読者にアンケートを取り、そこから読者のリアルな声を反映させた記事を中心に構成した。

 「出産まではすべて自分に投資してきた、おしゃれや美容に貪欲な読者がほとんど。でも子どもが生まれると金銭面での制約ができてしまう。(ギャル文化で育ったという)同じ嗜好の人が、結婚後どの程度ファッションやコスメに出費しているか、具体的な事例を知りたがっているんです」(山下編集長)。

 その読みは的中し、増刊号「mama nuts×ageha」では人気モデルの私物を公開する巻頭特集や、読者の家計簿を見せる企画に人気が集まったという。私物の紹介でも価格表記を徹底し、人気モデルのリアルな生活を見せるというコンセプトを追求した。「I LOVE mama」でも、私物紹介や、家計簿の公開など金銭にかかわる企画は定期的に掲載する方針だ。

 「スーパーヒットにならなくとも、ママにはなくてはならない雑誌として、長く続けていきたい」と山下編集長は語る。今年の秋には「ママはケータイを持っている時間が長いから」と、ケータイサイトの立ち上げも視野に入れている。3月発売の創刊号は20万部からスタートする「I LOVE mama」。ギャル誌の今後を占う上でも注目が集まる。

(文/津島 千佳)