前回の【画質編】に引き続き、今回はソニー「ハイビジョンハンディカム HDR-XR520V」の充実した機能に迫ってみよう。

アイデア機能を満載

 ユニークな付加機能を多く装備している点も本機の特徴だ。

 まず顔認識と関連機能が進化している。本機では顔を認識してAFやAE(自動露出)、ビットレートを割り振る「顔キメ」機能、「顔インデックス」(顔別の再生リスト)に加えて、メモリー記録モデル「HDR-CX12」に採用されている「スマイルシャッター」機能も搭載している。ムービー撮影時に本機能をオンにすると、被写体の笑顔を自動判別して笑顔の写真を自動撮影できるというものだ。「常時検出」に設定しておけば、スチル撮影やスタンバイ時にカメラを向けても笑顔の写真を記録できる。スマイル検知感度の設定や、大人/子供優先まで指定できるなど、設定の自由度も高い。

再生リストは「V.インデックス」(サムネイル)と「フォルムロール」(時間単位のコマ表示)、「フェイスインデックス」(顔単位の表示)のほか、GPSの「地図インデックス」も選べる(画像クリックで拡大)

「V.インデックス」は一般的な再生リストで、ここでもサムネイルにタッチして再生できる(画像クリックで拡大)

「スマイルシャッター」機能は、スマイル検知感度を3段に設定できる。大人と子どもの笑顔のどちらを優先するかも指定可能だ(画像クリックで拡大)

 ただしスマイル検知から記録終了までに数秒のタイムラグがあり、記録中の笑顔が撮れない点には注意が必要だ。自分の意志で静止画を撮りたい場合は、本機能をオフにしたほうがいいだろう。このように、使いこなすためには若干の慣れが必要だが、本機能をオンにすると知らない間に笑顔の写真が記録されていて、スチル撮影の助手がいるような気分になれる。意外に良い表情が撮れていたりして、後で見返すのが楽しい。

スマイルシャッターで笑顔を感知すると「キャプチャー」と記録アイコンが表示される。感知から記録終了までに数秒のタイムラグがあり、記録中に静止画が撮れない点に注意が必要だが、知らない間に笑顔の写真が撮れているのは楽しい

 ただし、顔認識の精度は従来と同じで、正面から横顔になると顔を見失ってしまう。横顔だけでなく、男性などの場合によっては背面まで追尾するHF S10の顔認識と比べると、追従性ではHF S10の圧勝といっていい。

顔認識は、正面から横顔になると顔を見失ってしまう。横顔から場合によっては真後ろまで追尾するキヤノン「HF S10」のほうが追従性は高い