パナソニックが2009年3月6日に発売する「LUMIX DMC-TZ7」など、ハイビジョンムービーの撮影に対応した小型デジカメの登場によって、ビデオカメラのトレンドは大きく変わりそうだ。これからのハイビジョン撮影は、720P解像度(1280×720ドット・プログレッシブ撮影)まではデジカメの守備範囲になり、フルハイビジョンの本格撮影は従来のAVCHDビデオカメラが受け持つ、という新しい役割分担になるだろう。

 このような背景から、今後のAVCHDビデオカメラには、ムービー対応デジカメにはない多機能さと新しい楽しさが求められるようになるはずだ。そうしたトレンドを先取りした多機能なハイビジョンビデオカメラが、ソニーの「ハイビジョンハンディカム HDR-XR520V/XR500V」である。従来モデルやライバル機であるキヤノン「iVIS HF S10」との比較を交えて、その性能と“撮って見る楽しさ”をチェックしてみよう。

ミディアムサイズに機能を満載

 HDR-XR520Vは、ソニー・ハンディカムシリーズの最上位モデルである。内蔵された1.8インチ240GB HDDとメモリースティック(PROデュオ/PRO-HG デュオ)に、AVCHD規格のフルハイビジョン、またはSD(標準)画質のムービーを録画できるハイブリッド記録のビデオカメラだ。下位モデルの「HDR-XR500V」との違いはHDD容量だけで、機能面では同等となっている。

ソニーが2009年2月に発売した「ハイビジョンハンディカム HDR-XR520V」。実売価格は14万8000円前後(画像クリックで拡大)

 録画モードは従来機「HDR-SRシリーズ」などと同じで、ハイビジョン画質3モード、SD画質2モードから選べる。なお、記録レートは最高16Mbpsまでで、キヤノン「HF S10」の24Mbpsフルレート記録は採用していない。

 240GB HDDに最長約101時間(LPモード)の記録が可能。音声記録はドルビーデジタル5.1chに対応し、最高1200万画素相当の静止画撮影もこなせる高性能なモデルに仕上がっている。