DVDビデオの市場規模が縮小傾向(注)にある中で「PPV(ペイパービュー)-DVD」という新方式のDVDが注目されている。PPVとは「見るとき払い」を意味しており、CS放送やケーブルテレビの視聴者にはおなじみのコンテンツ課金方式。この課金方式をDVDに採用したのがPPV-DVDだ。セル、レンタルに次ぐ第3のDVDメディアとして市場が拡大しつつある。

2007年の課金数は前年の10倍に拡大

 PPV-DVDは、ヴィジョネアが開発した特許技術「DVDMAGIC」を使用し、収録映像の一部にロックをかけたもの。例えば、ドラマを複数話収録したPPV-DVDの場合、数エピソードは無料で視聴でき、残りのエピソードは有料パスワードでロックを解除して視聴する仕組みだ。パスワードの取得にはパソコンや携帯電話を利用する。

 PPV-DVDのメリットは2つある。一つは「試しに見てみたいが、面白くなかったらどうしよう…」というケースでも、面白くなければ有料パスワードを購入しなければいいので、出費を最小限に抑えられる。もう一つは、1度購入しておけば好きなときにパスワードが取得できるので、深夜などに観たくなってもわざわざレンタル店に出向く必要がないこと。しかも、PPV-DVDそのもの価格設定は、一部の商品を除いて1500円以下のケースが多く、一般的なセルDVDよりも安い。有料パスワードの料金もたいてい300円以下なのでDVDのレンタル料と同程度か安いことがほとんどだ。

 こうしたPPV-DVDの利便性の高さは徐々に浸透しており、2004年の販売開始から年々市場が拡大、2007年の課金数(有料パスワード取得回数)は前年比10倍以上の9万6299回を記録した。ヴィジョネアによれば2008年の課金数はこの倍が見込まれているという。

(注)日本映像ソフト協会が発表しているDVDビデオの売り上げ(販売、レンタル、業務用の合計)は、2005年の3477億700万円をピークに減少傾向にあり、昨年は2779億7400万円(前年比87.5%)となっている。

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