インフルエンザの流行が本格化している。2009年1月に東京都内の病院で起きたインフルエンザ集団感染の原因の一つは、マスク着用が徹底されていなかったことだった。院内の湿度が15%と低かったことも指摘された。国立感染症研究所感染症情報センターによると、空気が乾燥すると喉の粘膜の防御能力が低下するためインフルエンザにかかりやすくなる。室内では50〜60%の適度な湿度を保つことをすすめている。

 室内の湿度を保つには加湿器を使うのが一番。加湿器を選ぶポイントは色々あるが、今回はインフルエンザ対策として、加湿能力と衛生面に焦点を当てて考えてみよう。

加湿器の方式の違いをおさらいしておこう

 家庭用の一般的な加湿器は、水を空気中に放出する方法によって「スチーム式」「気化式」「超音波式」「ハイブリッド式」に分かれている。スチーム式は水を沸騰させる。気化式は水に熱を加えず蒸発させる。超音波式は振動子で水を細かく霧状にして放出する。ハイブリッド式は複数の方式を組み合わせたもので、気化式と温風気化式(温かい風を送って水を気化させる)の組み合わせが多いが、他の組み合わせもある。複数の方式を組み合わせることで、方式のメリットを活かしつつデメリットをカバーしているのが特徴だ。気化式+温風気化式は、気化式の加湿能力の低さを温風気化式でカバーしている。ただ、温風気化式を組み合わせている分、電気代は気化式のみに比べ割高となる。

加湿器の方式によるメリット・デメリット

方式 メリット デメリット
スチーム式 加湿能力が高い
衛生的
やけどの危険がある
消費電力が高く電気代がかかる
気化式 やけどの心配がない
消費電力が低く電気代が安い
加湿能力が低い
ファン式は稼働音が気になる
超音波式 加湿能力が高い
やけどの心配がない
水に含まれる雑菌やミネラル分を放出してしまう
ハイブリッド式 方式のデメリットを他の方式がカバーする 本体価格が高い