アップルは2009年1月28日、デジタルアプリケーションスイート「iLife’09」とオフィススイート「iWork’09」の販売を開始した。価格はどちらも8800円。iLife’09は、Macに標準で付属する。2009年1月7日以降にMac本体を購入したユーザーは、980円(発送手数料)でアップグレードサービスが受けられる。

「iLife’09」と「iWork’09」(画像クリックで拡大)

アップルストア銀座店の展示機には「iLife’09」がインストール済みで、店内で新機能を試せる(画像クリックで拡大)

 iLife’09は、写真管理ソフト「iPhoto’09」、映像編集ソフト「iMovie’09」、音楽演奏ソフト「GarageBand’09」、Webサイト作成ソフト「iWeb’09」からなる。

 iPhoto’09の注目の新機能は、顔認識とGPSの位置情報を使った写真整理機能だ。顔を自動で認識して、その人が写っている写真をグループにできる。自動で選ばれた写真の中で、誤認識した写真を手動で除くことで顔認識の精度を高められる。GPS情報を使った写真整理機能も便利だ。同社の「iPhone」やニコンの「COOLPIX P6000」で撮影したGPS情報付きの「ジオタグ」と呼ばれるデータが記録された写真を撮影場所ごとにグループにできる。地図はGoogle Mapを利用している。ジオタグのない写真でも撮影場所の情報を手動で付けられる。整理した写真別にスライドショーも可能だ。組み込まれている顔認識機能を利用して、スライドショー中に顔の一部が写らなくなることがないようにした。

 同社の上級者向け写真管理ソフト「Aperture」の一部の機能も搭載。写真の汚れやゴミを消すレタッチ機能や、コントラストの高い写真で明るい部分をそのままに暗部だけを明るくする機能などを新たに盛り込んだ。

 iMovie’09は、スローモーションやリバースなど新しいエフェクトを搭載。自動手ぶれ補正機能も備え、高級ビデオ編集ソフト並みの機能を実現した。GarageBand’09は、ピアノとギターをビデオで学べる新機能を搭載。ビデオレッスンなのでゆっくり再生したり、繰り返したりすることで自分のペースの楽器の弾き方を学べる。

 iWork’09は、ワープロソフト「Pages’09」、表計算ソフト「Numbers’09」、プレゼンテーションソフト「Keynote’09」からなる。Pages’09は、「フルスクリーン」モードを用意。背景が黒一色になり、テキストに集中して文章を作成したり、読んだりできる。Keynote’09はアニメーション機能を強化し、よりきれいなプレゼンテーション用資料を作れるようにした。Numbers’09は、ほかのソフトとの連携を強化。Numbers’09で作成した表をほかの2つのソフトに張り付けて、Numbers’09のデータを更新するとその変更がほかのソフトでも反映されるようにした。

(文/三浦善弘=日経トレンディネット)