2009年1月22日、ウィルコムが2009年春モデルおよび新サービスの発表会を開催した。発表された新機種は、PHSとしてはじめてFeliCaを搭載したおサイフケータイ2機種で、京セラ製の「WX340K」および「BAUM(型番:WX341K)」。また、すでに発表済みであったW-SIMに対応したモバイル用無線LANスポットとして利用可能な「どこでもWi-Fi」の具体的な発売や新料金プラン、さらには、今春にも試験サービスが提供予定となっている次世代PHSを使った通信サービス「WILLCOM CORE」の進ちょく状況などについても発表された。

左からジャーナリスト 木村太郎氏、ウィルコム 代表取締役社長 喜久川政樹氏、京セラ 通信機器関連事業本部 副本部長 執行役員 上席 山本康行氏、ウィルコム 取締役執行役員 副社長 土橋匡氏(画像クリックで拡大)

次世代PHS網の補完として他社3G網をMVNOで借り入れることを交渉中

 はじめに、ウィルコム代表取締役社長の喜久川政樹氏から次世代PHS(XGP)を用いたサービス「WILLCOM CORE」についての進捗状況が説明され、4月下旬からエリア限定での試験サービスが開始予定であることが明らかにされた。すでに、年末に東京都港区虎ノ門にある本社に基地局第1号が設置されており、順調に開発が進んでいるということだ。

ウィルコムにとって「定額・低額・安心」というキーワードが強みであると語る喜久川社長(画像クリックで拡大)

 試験サービスについての具体的な内容はまだ明らかにされず、モニターを募るかどうかなど参加人数を含めた詳細を検討中であるとした。また、試験サービスはPCカード型XGPシングルデータカード端末でサービスインするとし、会場内にXGP対応基地局および対応端末が展示されていた。ただし、展示機はパソコンに装着されておらず、実際に、WILLCOM COREのサービスをデモすることはできなかった。

 さらに、一部新聞にて報道されたNTTドコモ回線を使ってMVNOサービスを提供するといったことに対しては、実際に、NTTドコモと明言はしなかったものの、複数の会社と3G回線を利用するための交渉を行っており、XGP網の補完として3G網を利用することも「WILLCOM CORE」のサービスの中に含まれると語った。

次世代PHSサービス「WILLCOM CORE」のエリア限定サービスを4月下旬、本格サービスを10月に開始することを発表した(画像クリックで拡大)

WILLCOM COREの4月下旬からのエリア限定サービスは山手線内側一部(高トラヒックエリア)、端末はXGPシングルデータカードにて提供予定(画像クリックで拡大)

WILLCOM COREは単なる次世代PHS(XGP)システムによる通信サービスではなく、既存PHSや固定回線、Wi-Fi、3G回線などを統合したFMCや4G的思想のサービスである考えであることが明らかにされた(画像クリックで拡大)

会場に展示されていた次世代PHSに対応した京セラ製基地局およびNECインフロンティア製PCカード端末「XGPシングルデータカード」(画像クリックで拡大)