100年に一度ともいわれる金融危機を受けて、今の世の中、右を向いても左を見ても景気の悪い話ばかり。いわゆる訳あり商品がもてはやされているのも、そんな時代の空気を映す現象だろう。試しにサーチエンジンGoogleで、「訳あり」を検索してみたらヒット件数は実に2140万件(「訳あり商品」では128万件)。ちなみに「麻生太郎」は331万件。どこか隠微な響きとは裏腹に、このフレーズがいかに人口に膾炙(かいしゃ)しているかが伺える(数字は1月5日現在)。

「北国からの贈り物」は、今冬、「訳ありカニ」が引っ張りダコに

 訳あり商品とは、いいかえるならアウトレット商品のこと。実質的なクオリティは正規品と変わらないけれど、欠陥ともいえないような取るに足らない問題があるせいで安く売られている商品だ。昨年の秋ごろから、食品を中心とするこの種の商品への注目度が急速に盛り上がってきた。

 訳あり商品のパイオニアと目されるのは、北海道でカニをはじめとした海産物をネット販売している「北国からの贈り物」だ。もともとはカニ卸専門会社、加藤水産のインターネット通販部門。2001年から「訳ありカニ」を販売し、じわじわと支持を伸ばしてきた。