好きなメロディに乗ってジョギングやウォーキングを楽しむための、携帯音楽プレーヤー向け音楽配信サービス「EXERMUSIC(エクサミュージック)」が2008年9月11日に始まった。しかし、これはただ楽しく走るための音楽を提供するというサービスではないらしい。テレビのマラソン中継などでおなじみの金哲彦コーチ監修で、トレーニング効果の大幅アップが期待できるというのだ。

 メタボ対策でまずウォーキングというビギナーから、フルマラソンで3時間切りをねらう本格派ランナーまで、運動レベルに合わせて幅広くトレーニングメニューを提供している。08年11月にはリニューアルでさらにパワーアップした。どんなものか実際に体験してみたので、結果を報告しよう。

リズムに乗ると、走りやすい!

トレーニング効果アップが期待できるEXERMUSIC。トップページから、一部の曲と音声案内を試聴できる(画像クリックで拡大)

 単に音楽を聴きながら走るというのなら、手持ちのCDからコピーしたり、音楽サイトでダウンロードした曲を使えばいい。普通はそう思うだろう。EXERMUSICのトップページで曲を試聴してみても、いかにも電子音という感じで、音楽的にはあまりパッとしない。しかし、実際にダウンロードした曲を聴きながら走ったり歩いたりしてみると、その感想は一変した。曲のリズムに乗ると、ものすごく走りやすいのだ。

 ランニングでは、1分間に何歩のペースで走るか(ピッチ)は、かなり重要だ。一定のピッチでリズムに乗って走り続けることは、力強くしかも疲労が少ない走りにつながる。しかし、CDなどで得られる音楽では、ビートの速さは様々。曲の流れによっては、途中でテンポが変わることもある。ピッチとビートが一致しなければ、単に音楽を聴きながら走れば楽しいという気分の問題で、トレーニングへのメリットはあまりない。

 ところがEXERMUSICでは、メニューによって最適なピッチで走れるように、1分間のビート数が調整されている。曲のビートにあわせてリズムに乗って走れば、それほど苦労しなくても安定した走りができる。

 試しにランニングウォッチでピッチを測定してみたが、160ビート/分のデータを30分聴きながら走ると、30分間、ピッチはきっちり160のまま。当たり前といえば当たり前だが、普通はこんなにきっちりとはピッチを刻めない。これだけしっかりとリズムに乗って走れば、トレーニング効果もあがりそうだ。