12月13日、南アフリカのヨハネスブルクで「ミス・ワールド」の世界大会が開かれ、ロシア代表のクセーニャ・スヒノワさんが優勝した。7月14日、「ミス・ユニバース」に選ばれたベネズエラ代表のダイアナ・メンドーサさん、11月8日、「ミス・インターナショナル」に選ばれたスペイン代表のアレハンドラ・アンドレウさんに続き、今年の“三大美女”が出そろったわけだ。

 さて、ミスコンといえば、たしかに頂点に輝くのがどんな女性なのかが気になるところだが、その一方、これら3つの大会の歴史や違いは、あまり知られていないのではないだろうか? まず共通するのは、単なる外面的な美の競争ではなく、知性なども含めた女性の総合的な美しさを競う点。そして各国の代表や優勝者がチャリティ活動などを通じて社会に貢献するといった理念も同じ。これらを前提に、基本的な違いを以下の表にまとめてみた。

●世界三大ミスコン(※)の概要

大会名 ミス・ワールド ミス・ユニバース ミス・インターナショナル
主催 ミス・ワールド機構
(ミス・ワールド・リミテッドが出資)
ミス・ユニバース本部
(トランプ財団とNBCグループの共同出資)
社団法人国際文化協会
第1回開催 1951年 1952年 1960年
日本人優勝者 なし 児島明子(1959年)、
森理世(2007年)
なし
公式サイト http://www.missworld.com/ http://www.missuniverse.com/ http://www.miss-international.org/

※2001年からスタートした「ミス・アース」を含めて四大ミスコンと言われる場合もある

 古くは1959年に児島明子さん、最近では2007年に森理世さんが優勝するなど、日本人に最もポピュラーなのがミス・ユニバースだろう。ファッション雑誌のモデルとして活躍中の知花くららさんもミス・ユニバースの日本代表だ。

 ミス・ユニバースの主催は米ニューヨークにあるミス・ユニバース本部で、現在は米国の不動産王ドナルド・トランプのトランプ財団と、米国三大テレビネットワークの一つであるNBCグループが共同で出資している。その基本理念は「ミス・コンテストという枠を越えて、すべての女性の基準となるような、オピニオンリーダーの創造」だ。

 日本国内では、アイビージージャパンが公式ライセンスホルダーとして「ミス・ユニバース・ジャパン事務局」を運営。日本代表選出に加え、MUJ (Miss Universe Japan)トレーニング・センターなどのセミナーの開催、公式Webサイトやポータルサイト、メディアに向けてのコンテンツ供給などを手がけている。

 一方、ミス・インターナショナルは、実は日本が開催権を持っている。主催は社団法人の国際文化協会だ。

 当初は米国のロングビーチ市の主催だったが、石田博英労働大臣の働きかけにより、大阪万博のメインイベントにするために、1968年からその権利を譲り受けている。各国代表の美しい女性に登場してもらえば、万博をより世界的なイベントとしてアピールできるという狙いだった。

2008年のミス・インターナショナル世界大会の優勝者、アレハンドラ アンドレウさん

 ミス・インターナショナル世界大会はその後、外務省後援のもと、沖縄海洋博、科学万博、まつり博・三重’94などの博覧会場を含め、日本各地で開催されてきた。つまり、同大会には当初より国際交流と日本のPRという目的があり、現在はさらに「観光立国」を掲げる国土交通省の後援により、観光の促進に力を注いでいる。各国代表は世界大会前に鎌倉、箱根、日光、横浜中華街などの観光名所に招かれ、日本の文化に親しんできた。今年の61カ国の代表たちは、京都の時代祭のパレードにそれぞれの民族衣装で特別参加。その模様が英BBCで放送されるなど、注目を集めた。

 なお、最近は日本国外での世界大会も増え、2004年と2006年は北京、2008年はマカオで開催されている。

 三大ミスコンで最古の歴史を持つのがミス・ワールド。英国が発祥で、日本代表はミス・インターナショナルと同じく国際文化協会が選出し、世界大会へ派遣している。今年は10月25日に京都でミス・インターナショナル&ミス・ワールド日本代表選出大会が開催されている。