キヤノン

PowerShot SX10 IS

実売価格:5万2800円

発売日:2008年10月17日


このモデルの注目ポイント ライバル機種はズバリこれ!
・28-560mmを広くカバーする光学20倍ズームレンズ
・可動式液晶モニターで撮影アングルを問わない
・DIGIC 4搭載により、コンティニュアスAFなどの新機能を追加
・独立した動画撮影用ボタン

 キヤノンのコンパクトデジカメの中で、レンズのズーム比がもっとも高いカメラが、この「PowerShot SX10 IS」(以下、SX10 IS)だ。高倍率ズーム機として人気の高い「PowerShot S5 IS」(以下、S5 IS)の後継機として、機能やスペックを充実させて登場した最新機種だ。

バリアングル式液晶により、縦位置でも撮影アングルが自在

 ボディーは、一眼レフカメラをデフォルメしたようなデザインになっており、電子ビューファインダーも用意する。上部にはホットシューも装備し、同社のデジタル一眼レフカメラ「EOS DIGITAL」用のクリップオンストロボを使った撮影も可能だ。デジタル一眼レフのようにグリップが大きく張り出しており、しっかりとカメラを構えられるのは、撮影していて安心できる。

一眼レフカメラらしいデザインのボディーに、撮影の幅が広がるバリアングル式液晶モニターを搭載するスタイルは健在。レンズは、ズーム倍率が20倍に上がったうえ、広角28mmからカバーするようになり、実用性が向上した(画像クリックで拡大)

 背面のひときわ目立つ大きなボタンが、動画撮影専用ボタンだ。静止画撮影用のシャッターボタンとは別にあり、わざわざ撮影モードを切り替えることなく、撮りたいと思った時にすぐさま動画を撮影できる。記録はH.246形式で、解像度は640×480ピクセルの30fps。残念ながら、近ごろ人気のフルHD動画の撮影には対応していない。

 背面には、EOS DIGITALのサブ電子ダイヤルのような回転式デバイス「コントローラーホイール」を新たに搭載。絞りや露出補正などを変える時だけではなく、メニュー操作でも使えるのが便利だ。

 PowerShotシリーズの最上位モデル「PowerShot G10」も同じコントローラーホイールを持っている。G10では、回した際にカチカチとした適度なクリック感があり、操作していても安心感がある。それに対し、本機はそういったクリック感がなく、項目を1つだけ動かしたい時にどのぐらい回せばよいか直感的に判断できず、ちょっと心許ないのが残念だ。

本体デザインを一新したことにより、従来機「PowerShot S5 IS」と比べてボディーはひと回り大きくなった。レンズの上にはステレオマイクを内蔵し、臨場感のある音声付きの動画が撮影できる。背面は、4方向ボタンの周囲に回転式ダイヤルを新たに装備したのが目を引く(画像クリックで拡大)

 細かい部分だが、各社の高倍率ズーム機を使っていると、思わず撮影モチベーションが下がるポイントがある。たいていの機種は、レンズを保護するためのレンズキャップが装着できる。だが、キャップを外すのを忘れたまま電源を入れると、レンズが繰り出す時に引っかかってしまい、エラーになってしまう。そうなると、キャップを取ったうえで改めて電源を入れ直す必要があり、意外と面倒なのだ。