先日、H&M(エイチ・アンド・エム)原宿店のオープンと同時に発売された、H&Mとコム・デ・ギャルソンのコラボレーションアイテム目当てに行列ができたように、ファストファッション企業とファッションデザイナーとのコラボが、ここ数年話題を呼んでいる。参加するデザイナーは大御所から新進気鋭までさまざまだが、通常なら高価なデザイナーアイテムを手ごろな価格で手に入れられるのが魅力だ。
ただし、数量限定販売の場合が多く、人気ブランドの商品は即日完売となるのが通例。発売初日には開店前から行列ができ、売り場では顧客間で商品争奪戦が繰り広げられる。それゆえ、転売を目的とするインターネットオークションの格好の商材になり、本当に欲しがっている顧客が正規の価格で買えないといった現象まで起きている。
やや過熱ぎみにも見えるが、「いいものを安く買いたい」という昨今の消費者心理をうまくつかんでいるデザイナー・コラボ商品。なかでも話題を集めているのが、日本上陸から2カ月以上経った今も熱気の冷めないH&Mと、国内SPA企業のなかでもとりわけ好調なユニクロだ。両者ともここ数年、デザイナー・コラボに積極的に取り組み、毎年恒例の事業として定着している。
ファストファッションがデザイナー・コラボを手がける狙いは何か。単なる話題づくりにすぎないのか、それとも…。両者の取組みを探っていくと、コラボに対するスタンスの違いが明らかになってきた。











