※この記事は12月1日時点の情報です。

 酒井園子氏の映画プロデュース第2弾となる『ブラインドネス』は、カナダ=ブラジル=日本の合作映画だ。しかも、この『ブラインドネス』は、『シティ・オブ・ゴッド』(02年)、『ナイロビの蜂』(05年)などを監督したフェルナンド・メイレレスがメガホンを取った。世界中のスターが「1度は出てみたい」と熱望する監督に、さらに主演はジュリアン・ムーアという豪華さ。酒井氏が最初にプロデュースした『シルク』(07年)は、キーラ・ナイトレイ主演で役所広司、中谷美紀といった日本人キャストの共演も話題になった日本=イタリア=カナダの合作映画だった。プロデューサーとして世界を股に活躍する酒井氏に、合作映画の作り方や魅力を語ってもらった。

酒井 園子(さかい そのこ)
1955年、ニューヨーク生まれ。ギャガ・コミュニケーションズ、日本ヘラルド映画で20年間映画の買い付けを担当し、『トラフィック』(00年)、『ロード・オブ・ザ・リング』(01~03年)など、多くのヒット作を買い付ける。その後、製作会社ビーヴァイン・ピクチャーズを設立。キーラ・ナイトレイ、役所広司らが出演する合作映画『シルク』(07年)を初プロデュースする。本作が酒井にとって2作目のプロデュース作品となる

 ある日、突然、視界が真っ白になる奇病が発生。その病が瞬く間に伝染し、世界中を覆い始める──。映画『ブラインドネス』は、視力を失うという極限下に置かれた人間たちが、我を失い、パニックに陥りながら、壮絶なサバイバル劇を繰り広げていく衝撃作だ。

 メガホンを取ったのは、長編デビュー作『シティ・オブ・ゴッド』がアカデミー賞監督賞にノミネートされるなど、大絶賛されたフェルナンド・メイレレス監督。全員が視力を失う中、“ただ1人見え続ける”ヒロインを演じているのは、『ハンニバル』のジュリアン・ムーアだ。この、そうそうたる顔ぶれが並ぶ映画に、プロデューサーの1人として関わっているのが酒井園子氏。

 20年間、日本の映画配給会社のバイヤー(洋画の買付担当)として働いてきたものの、プロデューサーとしては、まだ2作目。その2作がともに合作で、世界を相手にした映画であるというのは、かなり珍しいキャリアであろう。

 そんな酒井氏に、合作映画の作り方や魅力を聞いてみた。