スプラッシュは、スズキ初の欧州生産による自社ブランド輸入車。1.2Lエンジン+CVTでFFの1グレードのみ、123万9000円という戦略的な価格だ(画像クリックで拡大)

 スズキが2008年10月21日に発売した「スプラッシュ」は、同社が展開する世界戦略車の第4弾のモデルであり、欧州を主力マーケットとする新型コンパクトカーだ。

 生産は東欧ハンガリーにあるスズキの関連子会社、マージャールスズキ社の工場が全量を担当。このため、日本国内での扱いは輸入車となる。「ヨーロッパ生まれのスズキ車」であることが、一つのセールスポイントだ。

スピード感を演出するウエッジシェイプに、大きく張り出したフェンダーで安定感を強調(画像クリックで拡大)

ブーメラン状の大きなリアコンビネーションランプがデザイン上のアクセント(画像クリックで拡大)

 国内では「ワゴンR」や「アルト」など軽自動車市場に強みをもつメーカー、というイメージが強いスズキだが、グローバルでは小型車の開発・販売の強化に軸足を置いている。インドでは子会社の「マルチ・スズキ・インディア」が乗用車トップシェアの50%以上を占めるほか、欧州や北米、中国、アフリカなどにも生産拠点や販売エリアを築き、世界的な地盤を固めている。

 そして、海外の生産拠点でも生産する世界戦略車として、2004年の第1弾コンパクトカー「スイフト」(2代目)、2005年の第2弾SUV「エスクード」(3代目)、2006年にはクロスオーバーSUV「SX4」をリリースしてきた。

 これまでの世界戦略車3モデルは、デザインや走行性能に“スポーティー”な要素を盛り込んだ性格付けだった。これに対してスイフトは、背が高く実用性が高いクルマとして、“ファミリー”ユース向け小型乗用車の市場領域を開拓する役目を担っている。

世界戦略車第1弾のスイフトは、ヨーロッパで通用するクルマづくりのノウハウをスズキへもたらした。発売から4年足らずの2008年5月に世界生産100万台を達成(画像クリックで拡大)

第2弾はSUVのエスクード(海外名:グランドビターラ)。国内仕様は2.4Lと、V型6気筒3.2Lのガソリンエンジン搭載車をラインアップ(画像クリックで拡大)

第3弾は伊フィアットと共同開発したクロスオーバーSUV、SX4。国内仕様は1.5Lおよび2Lのガソリンエンジン車を設定。価格は149万1000円から203万7000円(画像クリックで拡大)

1992年創業のマジャールスズキ社はハンガリー北部のエステルゴム市に所在。現在はスプラッシュ、スイフト、SX4の3車種を生産し、欧州各国へ輸出する(画像クリックで拡大)