「ヘレカツ」。この言葉を耳にすると、「ヒレカツ」の間違いではないかと思う人も多いだろう。しかし、大阪では牛肉のフィレ肉のことをヘレ肉と呼んでおり、その肉で作ったフライは「ヘレカツ」と呼ばれている。その愛すべき呼称をひっさげて、東京の銀座へ、この9月から進出したのが、「グリル梵 銀座店」だ。

 メニューに載っているのは、ドリンク類を除くと、サンドイッチ「極上 ビーフヘレカツサンド」だけ。自慢の一品だけで勝負に出る理由を聞いた。

銀座の昭和通りから演舞場通りに入ってすぐのところにある店舗。店内は大正時代につくられたランプを使い、柔らかい雰囲気だ。座席数はカウンターのみの7席(画像クリックで拡大)

極上ビーフヘレカツサンド ハーフサイズ1000円。ランチ時にはコーヒーがサービスで付く(画像クリックで拡大)

 グリル梵の歴史は昭和12年にまでさかのぼる。大阪のシンボルである通天閣の下、路地を入ったところに前身の洋食屋「レストラン二井」が誕生。その後いったん店を閉めることになってしまうが、再び「グリル梵」を開店。フランス語の「ボン」(美味しい)からとった店名と伝統の味を現在まで約70年守り続けてきた。2006年5月に、大阪・堂島にも店舗をオープン。堂島店では新世界の本店のメニューの中でも人気の高いヘレカツサンドのテイクアウトとデリバリーをメインに展開。その人気を足掛かりに、今回の東京への出店となった。