先代のコンセプトを受け継ぎながら、5年分の進化を遂げた新型「オデッセイ」(画像クリックで拡大)

 フルモデルチェンジを行い、2008年10月16日に登場した四代目オデッセイ。顔つきこそ大きく変わったものの、ミニバンの常識を破った低い車高や全体のシルエットは、三代目モデルからそのまま受け継いでいる。前回のモデルチェンジではがらりとデザインを変えたのに対して、今回は三代目のコンセプトを継承した、いわば正常進化を遂げたわけだ。

 開発責任者であるラージプロジェクトリーダー(LPL)、本田技術研究所主任研究員の五十嵐則夫氏は、「ライフ」や「ストリーム」の開発に参画、2006年には軽自動車「ゼスト」のLPLを務めた経験を持つ。オデッセイを担当するまでは「ちょっと小さいけれどストリームでいいじゃない」という、どちらかといえば外野的なスタンスを取っていたという。

 だがオデッセイのLPL担当と決まって以来、五十嵐氏の中で「いいじゃない」は禁句となった。「オデッセイでなければいけない」と自分に対して何度も言い聞かせ、そのためには何が必要かと自問することが日課になった。何よりも“上質”であること、それがプレミアムミニバンであるオデッセイの存在意義だ。先代モデルの弱点を徹底的に潰して、人の心に響く気持ちよさを作り上げることが、五十嵐氏の開発テーマになった。

セダンベースのステーションワゴンというシルエットを保ちながら、7人乗れるマルチパーパスを実現(画像クリックで拡大)

過去のモデルはすべて台形や三角形をベースにしたリアコンビネーションランプを採用していたが、新型は初めて横基調のデザインを採用してワイド感を強調(画像クリックで拡大)

デザイン検討用のイメージスケッチ。走りの機能美をダイナミックに表現する、ロー&ワイドがポイントだ(画像クリックで拡大)

三代目で打ち出され、現在のホンダ製ミニバンの基礎となった独自の「低床・低重心パッケージ」を、新型でも継続して採用する(画像クリックで拡大)