女性プレーヤーからゲームマニアまで幅広いファン層を持つ、『ファイナルファンタジー』のスピンオフ作品『チョコボ』シリーズ。今回は「東京ゲームショウ2008」のスクウェア・エニックスブースに展示される予定の、両者毛色の違う『チョコボ』2作品を手掛けたプロデューサーに開発秘話を聞く。

『不思議なダンジョン』は詰め将棋的な面白さを持つ、ダンジョン探索ゲーム

――横山さんは今回東京ゲームショウ2008に出展される『チョコボ』シリーズの2作品を手掛けているそうですが、まず最初に『シドとチョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮DS+』の話しからお聞かせください。

横山氏:もともと『時忘れの迷宮』とは、昨年Wiiで発売させていただいた作品で、それをニンテンドーDS用に作り直したものです。

――具体的にはどのようなゲームなのでしょうか?

横山氏:『ファイナルファンタジー』などに登場したキャラクターのチョコボが主人公となって、ダンジョンを探索していくゲームですね。いわゆるスピンオフ的な作品で、Wiiの『時忘れの迷宮』はチョコボのダンジョンシリーズ3作目となります。

 このゲームでいう「ダンジョン」というものは、RPGなどに出てくるそれとはニュアンスが違って、行動のすべてがターン制で、ダンジョンの中を1歩1歩詰め将棋のような感覚で進んでいくゲームになっています。チョコボが1歩動けば敵も1歩動く。自分の動きと敵の動きを常に考えながら進めていくことが重要になります。さらに毎回遊ぶたびにダンジョンの形が変わる「自動生成ダンジョン」も特徴のひとつですね。

「時忘れの街」の人々と会話し、ダンジョンへと入っていく。ダンジョンの中では、襲いかかってくる敵と戦い、落ちているアイテムを拾いながら先へ進める階段を探し、奥へと進んでいくのだ

――チョコボがダンジョンに入るのはどんな目的があるんでしょう?

横山氏:本作ではダンジョンが街の人の記憶という設定なんです。チョコボたちとしては、街の人がいろんなことを忘れてしまっているので、ダンジョンをクリアして街の人たちの記憶を呼び覚ますというのが目的です。

――ということは、ストーリーに沿ってダンジョンをクリアしていくというゲームなんですね。

横山氏:ストーリーに沿って出てくるダンジョンをクリアするのは目的のひとつではあるんですが、そのほかにも「サブダンジョン」と呼ばれる特定の制限つきのダンジョンがあるんです。そちらは、前作などのダンジョンゲームを遊んでいる人にも満足できるような内容になっています。

 ただそちらをメインストーリーの中に入れてしまうと、本作を初めて遊ぶ人が付いてこられない可能性があるので、メインには段階を追って難しくなるダンジョンを据えて、より難易度の高いものはサブダンジョンにしたという形ですね。

――幅広いユーザーさんが楽しめるというわけですね。

横山氏:そうですね。チョコボというキャラクターもあって、お子様から大人の方、ゲームマニアの方まで遊んでいただけると思います。

『ファイナルファンタジー』のスピンオフ作品ということで、「ジョブ」や「召喚獣」など、共通する要素もゲームに登場する。「ジョブ」はチョコボの戦い方や特技が変わる重要な要素だ