警察庁は1978年以来、30年ぶりに「交通の方法に関する教則」の自転車関連を見直した。携帯電話やヘッドホンなどを使用しながらの危険運転禁止が明文化され、罰則も科されることとなった。しかし、その中には「補助いすを使用しても3人乗り禁止」ということが盛り込まれている。この規制で一番困惑したのは、子どもを持つお母さんだ。

 自転車の幼児2人乗用禁止について、子育て中の家庭からは、容認を求める声が相次いだ。子どもの送り迎えや買い物など、必要に迫られて3人乗りをしているからだ。

 そんな事態を受け、(財)自転車産業振興協会は、(財)JKAからの「競輪の補助金」を利用して、安全性に配慮した幼児2人同乗用自転車を試作することを決めた。同協会が、平成20年度新商品・新技術研究開発「安全性に配慮した幼児2人同乗用自転車の試作」を募集。企業や個人から14件の申請があり、そのうち12件の申請について採用を内定した。内定者は、来年の2月末日までに試作車を完成させる予定だ。

 一方、警察庁は、「幼児2人同乗用自転車」検討委員会を発足。開発された3人乗り自転車を、強度や制動性能、駐輪時の安定性など6つの観点で検討し、幼児2人を同乗させても十分に安全かを調べる。無事、警察庁のお墨付きを受けられれば、製品として市場に出回ることが許される。