しょうゆとスイーツを組み合わせた商品が次々と登場している。有名パティシエだけでなく、国内の老舗しょうゆ醸造メーカーも開発に力を入れ、ヒット商品が生まれている。それぞれの開発の現場に聞いた。
老舗しょうゆ醸造の手がける「SOY CHOCOLAT」
創業255年を迎える、香川県の老舗しょうゆ醸造「かめびし」は、昨年12月にしょうゆとチョコを組み合わせたスイーツ「SOY CHOCOLAT(ソイショコラ)」を発売した。しょうゆの濃厚な旨みを凝縮した自社製品「ソイソルト」とベルギー産チョコレートを使った、今までにない味わいが特徴だ。
発売当初、4個入り1470円の箱詰め、3500個がすぐに完売。スイーツの本場フランスの三つ星シェフも絶賛するという同品は、「甘すぎずお酒にあう」と、20代〜30代を中心に好評を呼んでいる。
同社のしょうゆは伝統のむしろ麹製法を用い長時間かけて熟成させたもの。同社では、このしょうゆを使い、2006年11月にしょうゆを粉末状にした「ソイソルト」を開発。これは発売以来マスコミでも多く取り上げられる同社のヒット商品となった。旨みを凝縮させたことによる深い味わいや、料理での使いやすさに反響があったといい、現在では「三年醸造タイプ」(100ml、1460円)、「淡口タイプ」(同)のほか、青辛子やオニオンのスパイスを使ったものも発売されている。
「ソイソルト」の成功後、同社ではしょうゆスイーツである「SOY CHOCOLAT」の開発に着手。背景には、塩スイーツのブームがあった。塩を用いて醸造するしょうゆとチョコレートとの相性はいいと考え、以前から発売していたソイソルトを使用した。「日本の伝統的な和菓子でも、おしるこに塩昆布をそえて甘みを引き立たせたり、まんじゅうに塩あんが入っていたりする。塩と甘みの取り合わせの延長上にあったのがしょうゆを使った『SOY CHOCOLAT』であり、奇を衒ったという意識はない」(かめびし17代目の岡田佳苗さん)。
同品は、「三年ガナッシュ」と「うすくちジャンデュージャ」の2種類。「三年ガナッシュ」は、「三年醸造タイプ」の「ソイソルト」とガナッシュをダークチョコレートで包み、ラズベリー風味を加えたもの。塩味とフルーツの酸味が絶妙にマッチしている。「うすくちジャンデュージャ」は、「淡口タイプ」の「ソイソルト」とミルクチョコレートを混ぜ合わせ、薄い洋菓子をプラス。サクサクとした食感が魅力だ。
「300種類以上の成分を持つ香りが特徴のしょうゆは、幅広い素材と調和する。今後もこの特徴を活かして新しい商品へ取り組んでいきたい」(岡田さん)











