2007年秋に各社が発表した高級オーブンレンジでは、過熱水蒸気による「脱脂」や「減塩」に加え、栄養素の損失を防いだり旨み成分をアップさせたりといった“さらなる健康志向”や、高火力で焼き上げるというオーブン本来の機能を高めた“本格調理機能”が大きな特徴だった。ところが、今秋の新製品ではそこに新たなキーワードが加わった。それが、『調理スピード』だ。

 9月1日に発売される松下電器産業のスチームオーブンレンジ「3つ星ビストロ NE-R3000」(予想実売価格15万円前後)は、加熱時の立ち上がりの速さと効率のよい加熱で従来機種より調理時間を約40%短縮した。例えば、24分かかっていた鶏の照り焼きが14分でできるようになったのだ。さらに同日、東芝ホームアプライアンスが発売する「石窯オーブンレンジER-F400」(予想実売価格10万円前後)は、オーブン調理で200度に達するまでの時間を従来機種の約8分から業界最速の約5分にまで短縮。カロリーダウンできる過熱水蒸気調理時には、鶏の照り焼きがこれまでより3分短い18分30秒で調理できるようになっている。

 なぜ、今「調理スピード」なのか。

松下電器産業のスチームオーブンレンジ「3つ星ビストロ NE-R3000」。カラーはマホガニーレッドとホワイト(予想実売価格は15万円前後)(画像クリックで拡大)