「土用の丑の日」といえども、今年ばかりは何となくウナギに手がのびない…。そんな人も多いのではないだろうか。中国産冷凍ギョーザ事件の激震がやっとおさまったかと思えた頃に、余震のように起こった「中国産冷凍ウナギ産地偽装事件」。農水省も「極めて悪質」と指摘したこの事件はウナギ業界ばかりでなく、日本の消費者のウナギに対する根本的な信頼感までも大きく揺るがした。

 そんな状況に危機感を募らせているのが、台湾産ウナギの関係者。台湾のウナギ養殖は今から40年以上も前に始まり、日本以外の国では一番歴史が古い。最近でこそ中国産に逆転されているが、日本への輸入量が全体の7割を占めた時期もあり、現在でも約2割を占めているのだ。

 ウナギの大量消費が期待される「土用の丑の日」は、今年は7月24日と8月5日だ。そのXデーを翌週に控えた7月18日、台湾のウナギ業界の代表者が急遽、そろって来日。都内のホテルで、「台湾産ウナギに関する記者説明会」を開催した。注目の食材だけに、会場には100人を越す取材陣が殺到。主催者側は、台湾産ウナギと同じものを都内ウナギ屋で焼きあげた「ウナギ弁当」を120食分用意し「味の面でも国産と遜色がないことを、ぜひ自分の舌で実感して欲しい」とPRに懸命だった。

台湾産ウナギの実物を見せて品質をPRする台湾ウナギ養殖業界代表たち(画像クリックで拡大)

主催者側が用意したウナギ弁当。ふっくら肉厚で柔らかく、皮も香ばしかった(画像クリックで拡大)