枕、背もたれとしても快適

 フレックスクッション自体の出来も素晴らしい。身体を預けても痛くない柔らかさながら、しっかりと身体の重みを支えて崩れない。床に置いたクッション自体がずれ動いたり、クッションに載せた身体が滑るようなこともない。実は坂田社長、以前、日本ミシュランタイヤに勤務していたそうで、開発に当たってスタッドレスタイヤの技術も応用しているという。一見、平凡なクッションのようだが、なかなかの優れもの。「製造も日本国内で行い、とにかく品質の高い製品にした」(坂田社長)。その結果、値段は少々高めになったわけだ。ちなみに枕や背もたれ、座布団として使っても快適。万一ストレッチ&エクササイズが三日坊主になったとしても、不要な粗大ゴミになる心配はない。

「尻を載せてストレッチできるものなら、何もこのフレックスクッションでなくてもいいのではないか」と最初は考えた筆者だったが、実際に使ってみると同じような商品はないと実感。フィットネスクラブで体験した人が買っていくのにもうなずけた。一般人のみならず、プロを含む本格的なアスリートの間でもユーザーは拡大しているそうだ。プロ野球4球団、福島大陸上部、旭化成陸上部、国士館大柔道部、東海大柔道部、卓球日本代表チームが既に採用している。

 さて、この「ストレッチ&エクササイズ」を1週間行った結果、筆者の身体に変化が生じた。実は近年、床に寝そべって万歳するように手を上げても床に手が付かなくなっていたのだが、その手が床に付くようになったのだ。歳と共に身体が硬く、背中も丸くなっていたのが、1週間のストレッチでほぐされたのだ。これまでも週末にはストレッチを含む運動をやっていたのだが、恐らく形だけのストレッチになっていたのだろう。それにしても、1日20分の運動を1週間行っただけで、効果があったのには驚いた。と同時に、これから何もしないまま歳を重ねていくと、背は丸く、身体は硬くなる一方なのかと思うと空恐ろしくなった。フレックスクッションに、ストレッチの重要性を思い知らされた。

 興味を持たれた方のために案内しておくと、現在フレックスクッションは、フィットネスクラブ以外でも、伊勢丹新宿メンズ館、東急ハンズ渋谷店などで買える。また、カタログハウスの「ピカイチ事典」にも掲載されている。さらには、8月1日からは子ども向け商品の販売も始まる。最近は、体が硬い子どもが増えているのだという。

(文/中須譲二=日経トレンディネット)

子ども用の「フレックスクッションMINI」。8190円。2008年8月1日販売開始(画像クリックで拡大)