体が硬い人のストレッチをサポート

 さて、坂田社長の話を聞いた筆者は、がぜんこのクッションに興味を持った。先述したように体は相当に硬いほうだ。小学生の頃から座って前屈する体操の時間は、苦痛と屈辱を味わってきた。開脚前屈をサポートしてくれるクッションは、とても魅力的に感じられる。

 だが、このクッションを使っても、私のように体の硬い者が、上体をぺたりと床につけるレベルに前屈できるはずがない。そう坂田社長に伝えたところ、「その通りです」との返事が返ってきた。坂田社長によると、学生相撲の選手でも大学以降に相撲を始めた場合、体が相当に硬い人だと完全に股割りができるようになるのは難しいそうだ。つまり大人の身体になってからだと、ストレッチで身体を柔軟にしようとしても限度があるわけだ。

 それでは体の硬い人がフレックスクッションを使っても意味がないのかというと、そんなことはない。本来、開脚前屈ストレッチの目的は、骨盤から内転筋(内腿の筋肉)やハムストリング(もも裏の筋肉)にかけて十分に伸ばすことにある。ところが、先述したように体が硬いと、床に尻を下ろして前屈ストレッチをしようとしても、身体が後頃、つまり骨盤が後頃してしまう。また開脚角度も狭くなるため、股関節のストレッチも十分に行えない。それが、フレックスクッションを使うことで、骨盤を立て、脚を広く開けて股関節のストレッチを行えるようになるのだ。加齢と共に関節の可動域は狭くなるが、股関節は身体を支える重要な箇所だけに、柔軟性を保つことは大いに意味がある。フレックスクッションは、身体が硬い人こそ恩恵に預かれる商品ということだ。