いよいよ発売となった「iPhone 3G」。これまで様々なメディアで取り上げられてきたが、実際のところ誰にとって便利なのか? という点は意外と見えてこない。そこで今回、「iPhoneって何ができる? できない?」、そして「使うなら1台目? それとも2台目のサブケータイ?」といった疑問について、前・後編2回にわたって考えてみる。

 一度契約すると、2年間でトータル20万円は超える買い物だけに、本当にiPhoneが必要なのか、どう使うのか、機能別にしっかりチェックしておこう。

 なお、記事内の機能解説や画面写真などは、特に断りがない限りiPod touchの同等機能を基に分析・撮影したものを掲載している。iPhoneの登場に併せて、対応サイトなどが続々登場しているが、今回の情報は記事掲載時(7月上旬)のものであることをご了承いただきたい。最新動向などについては、実機入手後に改めて報告する予定だ。

日本のケータイとiPhoneはいったい何が違う?

 まず、日本の一般的な携帯電話とiPhone、Windows Mobileについて、現時点で判明している内容、予測される内容から機能比較を行った。

 今回、Windows Mobileを比較対象に入れる理由だが、これはiPhoneがスマートフォンのカテゴリーに属する端末だからだ。iPhoneは日本の携帯電話にiPod機能を足した携帯電話ではなく、PCやMacの利用者を前提とした、通話とiPod機能に加えて、PCメールやフルブラウザ、ネットワーク経由のPIM同期、専用アプリケーションが便利な、ビジネスとの親和性も高い携帯電話と言える。

iPhoneの主要機能であるフルブラウザ「Safari」。Gmailのようにアプリ風の動作が可能な、AJAXと呼ばれる技術を利用したWebサイトへの対応が強み。スクロールや拡大縮小の快適さも特徴だ。ただし、Flashには対応していない

PCで使われるPOP/IMAPメールに対応。複数のアカウントを利用できる。ソフトバンクの提供するメールアドレスや、MobileMeのメールについては、携帯電話風の着信通知にも対応する。画面が広い分、PCの長いメールが読みやすい

もちろん、iPodとして音楽や動画の再生、iTunesとの同期に対応する。楽曲にジャケット画像を埋め込んでいるなら、Cover Flowやリスト表示による、ジャケット画像を使った楽曲選択が便利だ(画像クリックで拡大)

 前編となる今回は、日本のケータイ特有のメールやケータイサイト、拡張機能をiPhoneで利用できるかどうかについて比較する。次回の後編では、フルブラウザやPCメールなど、日本でいうスマートフォン的な使い方、音楽配信やアプリ配信について比較を行う予定だ。

 既にiPhone購入に向けて情報収集を行っている人は、前編よりも後半こそiPhoneの良さが際立つと察しがついているだろう。とはいえ、現実として2年間利用する携帯電話だけに、生活インフラや文化として根付いた日本の携帯電話向け機能への対応を無視するわけにはいかない。

 日本の携帯電話としての快適さと、PCやMacなどのコンピューターや音楽プレーヤーにルーツを持つiPhoneならではの機能。双方の強みと弱みを比較した上で、どうすればより快適なケータイ環境を構築できるのかを見ていこう。