日夜仕事に追われ、ショッピングもままならない人々にとって、オンラインショッピングは欠かせない存在となりつつある。経産省の「平成18年度電子商取引に関する市場調査」によれば、2006年の消費者向け電子商取引の市場規模は前年比27.1%増の4.4兆円にも達している。業種別に見ていくと、対前年度比の伸び率が情報通信業に続き高かったのが、衣料・アクセサリーの小売り業だ。国内アパレルメーカーのブランドはおおむね自社サイト内にオンラインショッピングサイトを持つか、『fashionwalker』、『ZOZOTOWN』など、ファッションやアクセサリーに特化した専門小売りサイトに販売を委託するなど、何らかの形でオンラインショッピングに取り組んでいる。

 こうした状況のなか、ルイ・ヴィトンやシャネルといった海外のラグジュアリーブランドは、これまでオンラインショッピングに消極的だった。オンラインショッピングどころか、“日本語の公式サイト”を開設していれば、まだましという状況だった。

主なラグジュアリーブランドのオンラインショッピング対応状況

ブランド名(公式サイト) 公式サイトの
日本語対応
オンライン
ショッピング
●アパレル、雑貨系ブランド
イヴサンローラン(http://www.ysl.com/ △(日本は未対応)
エルメス(http://www.hermes.com/ △(開始予定)
クリスチャン・ディオール(http://www.diorcouture.com/ △(開始予定)
グッチ(http://www.gucci.com/
シャネル(http://www.chanel.com/
ジョルジオ アルマーニ(http://www.giorgioarmani.com/ △(日本は未対応)
ドルチェ&ガッバーナ(http://www.dolcegabbana.jp/
プラダ(http://www.prada.com/ △(日本は未対応)
ミュウ ミュウ(http://www.elle.co.jp/miumiu/
ルイ・ヴィトン(http://www.louisvuitton.com/
●ジュエリー系ブランド
カルティエ(http://www.cartier.jp/
ティファニー(http://www.tiffany.co.jp/
ブルガリ(http://www.bulgari.com/
ヴァンクリーフ&アーペル(http://www.vancleef-arpels.com/

※ELLE ONINEが作成した日本語サイト。期間限定

 転機が訪れたのは2005年秋。まずティファニーがオンラインショッピングサイト(注)を開設し、続いて2007年ルイ・ヴィトンもこれに続いた。今年6月末にはカルティエも導入、ルイ・ヴィトンと同じくLVMH(モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン)グループのクリスチャン・ディオールも近々オンラインショッピングに参入するという。日本からは購入できないが、海外向けに既にオンラインショッピングを展開しているブランドもある。なぜ、海外のラグジュアリーブランドがオンラインショッピングに積極的なのか、背景を探った。

ルイ・ヴィトンのオンラインショッピングサイト。定番アイテムを中心に販売している(画像クリックで拡大)

注)ラグジュアリーブランドではオンラインショッピングサイトを「オンラインブティック」と呼ぶことが多い