一人で旅行や食事を楽しむ「おひとりさま」ブームが話題になって久しい。しかし、これはいわゆる女性向けのサービスで、男性向けに発信されていた情報は少なかったと思う。男性の場合は「おひとりさま」なんて、洒落た感じはなく、どちらかと言えばうらぶれた寂しさが漂うからかもしれない。

 幸いにも食事なら、牛丼チェーンやラーメン屋など、男性の一人メシの場はいくらでもある。問題は“飲み”だ。

 “一人飲み”というと、どうしても小料理屋、割烹などちょっと敷居の高そうな世界に足を運ぶことになる。牛丼のように気軽にチェーンの居酒屋で、一人飲みをしようと思うと、なかなか難しい。というのもこれまでの居酒屋チェーンのメニューは2人以上で利用するようにボリュームが考えられており、サラダなどを頼もうものならドーンとでっかいボウルが登場してしまう。もう野菜だけ食べてお腹いっぱい、そんなことになりかねない。これまでの居酒屋は一人飲み客には量が多く、品数を頼むことで値段も割高になっていたのだ。

 そこで「一人飲みにも優しい居酒屋を作ろう」と、大手居酒屋チェーンが動き出した。仕掛けたのは、ワタミグループで「わたみん家」を展開するワタミダイレクトフランチャイズシステムズだ。その第1号店「橘内(きつない)」が、6月25日、東京・中野区のJR東中野駅近くにオープンしたというので、さっそく一人飲みを体験してきた。

ワタミダイレクトフランチャイズシステムズが「一人飲みにも優しい居酒屋」として手がける「橘内(きつない)」(画像クリックで拡大)