数千円の手ごろなモデルが主流のなか、三洋電機が発売した「SK-WF10」は、実勢価格1万円以上の“高級”オーブントースターだ。果たして、その高級たるゆえんは何なのか。

三洋のオーブントースター「SK-WF10」(実勢価格1万5000円前後)

 同モデルはファンを使って庫内で熱風を循環させて焼くコンベクションタイプで、焼きムラがでにくいのが特徴。これまでも同社では高級モデルとして、トーストが4枚焼けるビッグな庫内や、火力調整ができるタイプのものを発売してきた。今回の高級タイプも大きなピザが焼けるなど機能は盛りだくさんだが、セールスポイントは「焼きたてパン」だという。

 デパ地下はもちろんのこと、街にはいたるところに「ブーランジェリー」と呼ばれるベーカリーショップが立ち並び、焼き立てのクロワッサンやバゲット、デニッシュペストリーや天然酵母パンを買い求める人でにぎわっている。小麦粉の高騰やバターの品切れなどどこ吹く風で、“パン人気”は相変わらず。しかし、どんなにおいしいパンでも、焼きたてにまさるものはない。

Pascoの家庭用冷凍パン生地「JAPPORTE PLAISIR ジャポルトプレジール」(画像クリックで拡大)

 焼きたてのパンのおいしさを家でも手軽に味わえたら――。そんな夢をかなえてくれるものとして、密かなブームになりつつあるのが、「冷凍パン生地」。成形発酵と焼き上げのみを家庭で行い、焼きたてのパンが食べられるというわけだ。プロが配合して捏ね上げ、発酵させたパン生地が手に入るとあって、ネット通販などでじわじわと人気を集めていた。さらに、2007年秋には「Pasco」ブランドで知られる大手パンメーカーの敷島製パンが家庭向けに冷凍のパン生地をネットで販売を開始。一気に認知度が高まりつつある。

 ただ、いざ冷凍生地を使ってパンを焼こうと思っても、日ごろオーブンレンジのオーブン機能を使い慣れていない人には天板を出してきてオーブンの余熱をし、焼き上げる…という作業の敷居が高い。そこに目をつけたのが、今回の三洋の高級モデルというわけだ。

 オーブントースターなら余熱の必要がなく、すぐに使えるところがポイント。これまで手作りパンを焼いたことのない人でも、冷凍のパン生地を利用し、食べたい時に食べたい分だけ生地を解凍して、オーブントースターで焼けるというのはありがたいもの。「生地づくりはプロに任せて、“食べ方の贅沢”を楽しんでほしい。それには、コンベクションタイプのオーブントースターがぴったり」(三洋電機)という。