“泣ける映画ベスト10”には必ずと言っていいほど上位にランクされる『ショーシャンクの空に』(1994年)と『グリーンマイル』(1999年)。2作品はともに、フランク・ダラボン監督と原作者のスティーブン・キングというタッグから生まれたもの。そして、5月10日から公開される『ミスト』もこの“黄金タッグ”によって作られた作品だ。

『ミスト』
監督:フランク・ダラボン/原作:スティーブン・キング/出演:トーマス・ジェーンほか/配給:ブロードメディア・スタジオ/5月10日(土)よりロードショー/公式サイト:http://www.mistmovie.jp/
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 『ミスト』はキングの傑作小説「霧」を映画化した作品。彼らの3度目のタッグと聞いて、“泣ける映画”を期待する人も多いはず。だが、今回は、とてつもなく怖く、考えさせられるパニック・ホラー映画となっている。

 フランク・ダラボンは『ショーシャンクの空に』と『グリーンマイル』というキング作品を映画化することで有名になった監督。今や名タッグとして知られている2人のパートナーシップはダラボンがまだ無名だった頃から始まっている。

 スティーブン・キングは未来ある映画制作者のためなら、わずか1ドルの映画化権料で自作を映画化するチャンスを与えている。低予算ホラーなどの制作助手をしていた当時23歳のダラボンにも、キングの短編ホラーを集めたオムニバス映画の監督をするチャンスが訪れた。ダラボンは原作の「312号室の女」を脚色した『老婆の部屋』を担当し、後に『スティーブン・キングのナイトシフト・コレクション』(1983年)として公開されている。

 制作した映画をキングに気に入られ、彼と交流を持つようになったダラボンは、脚本家としてデビューした後、キングから映画化権をもらい、長編作品を自らの手で監督したいと考え始める。