8月に開催される中国初の北京五輪で“特別種目”となった中国武術(カンフー)。中国伝統のお家芸ということで、2008年前半には個性豊かなカンフー映画が7本立て続けに公開される。アジアやハリウッドに加え、日本までが、カンフー映画の制作に乗り出し、世界的なカンフー・ブームを仕掛けている。
製作者側にとってカンフー映画は、アクションという演出的な見せ場だけでなく、修行・鍛錬という武術要素から成長物語というドラマが描きやすいのが魅力。
ブルース・リーから始まった1970年代のカンフー・ブーム。盛衰を繰り返しながらも、ジャッキー・チェンの<カンフー+コメディー>、チャウ・シンチーの<カンフー+サッカー>と、カンフーは<+α>の要素を加えて世界観を広げてきた。そして今年は、まさにカンフーの魅力を再確認するがごとく、バラエティー豊かなカンフー・ムービーが続々と登場する。伝統と斬新さが合体したニュー・カンフー・ワールドが楽しめる。
そこで今回は、現在公開中のカンフー映画に、これから公開する映画を含めた7作品を紹介していこう。まずは7作品の特徴をまとめてみた。
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ここからは、7作品の内容を中心に紹介していこう。
『燃えよ!ピンポン』(公開中)
監督・脚本:ロバート・ベン・ガラント/出演:ダン・フォグラーほか/配給:東北新社/公式サイト:http://www.moe-pin.com/
(C) 2007 Focus Features LLC and Intrepid Pictures LLC. All Rights Reserved.
全米で3週連続1位を獲得した『ナイト・ミュージアム』のスタッフが贈る<カンフー+ピンポン>の異色コメディー作品。かつて天才卓球少年としてソウル五輪に出場した主人公のランディが、オリンピックでのぶざまな負けっぷりですっかり全米の笑い者になっていた。そんな彼がFBIの依頼で裏社会の卓球会に潜入し、命がけの卓球デスマッチに挑むことに。主演は、コメディー界でポスト、ジャック・ブラックと目される新星ダン・フォグラー。最新CGとカンフー、そしてピンポンが合体したアクロバティックなおバカ世界が展開する。
『カンフーくん』(公開中)
監督:小田一生/出演:チャン・チュワン、泉ピン子ほか/配給:角川映画/公式サイト:http://www.kung-fukun.jp/
(C)2007映画「カンフーくん」製作委員会
中国からやってきてお茶目なカンフー少年が、強大な悪の組織と戦う日本のカンフー・ムービー。2000人の中から選ばれたという“カンフーくん”を演じるチャン・チュワンは、愛らしい姿からは想像つかない、本場少林寺仕込みのカンフーを繰り出す。また、中華料理屋「ニュー幸楽」の女将で、泉ピン子が太極拳の名手・泉ちゃんを熱演するなど、異色キャストも話題の作品だ。1980年代、テンテンちゃんを生んだ『幽幻道士』シリーズ以来となる、<カンフー+キッズ>ブームの火付け役となるか、注目が集まる。
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