※この記事は4月18日時点の情報です。

 これまで、日本語でJ-POPを歌う海外アーティストといえば、BoA、東方神起、Kといった韓国勢など、アジアの歌手がほとんどだった。しかし、最近では映画『西遊記』の主題歌『around the world』やCM曲『空はまるで』などがヒットした、カナダ人兄弟がボーカルを務めるmonkey majik、J-POPが好きで日本に興味を持ち、昨年末はNHKの『紅白歌合戦』にも出場した“グラビア界の黒船”リア・ディゾン、一聴しただけでは日本人の歌にしか聴こえない黒人演歌歌手のジェロなど、欧米からも日本語でJ-POPを歌うアーティストが相次いで登場している。今や、ビジュアル系バンドが世界各地でライブを行うなど、アニメやマンガに次いで、海外からのJ-POPへの関心は高まっている。

 この状況を予言していたかのように、何年も前から「J-POPは世界が注目するカルチャーになる」と言っていたのが、マーティ・フリードマンだ。90年代、世界的なヘビーメタルバンド「メガデス」のギタリストとして大活躍した彼は、ツアーで訪れた日本とそこで耳にしたJ-POPに興味を持つ。そして、その魅惑的な音楽の世界に飛び込もうと、バンドを脱退、5年前に日本に移住してきた。日本に来てからは、「邦楽」の仕事に積極的に参加、相川七瀬や鈴木亜美らのツアーメンバーとして活動したり、最近では北出菜奈や玉置成実らのプロデュースや楽曲提供を行っている。

 そんなマーティが、初めての著作『い~じゃん!J-POP だから僕は日本にやって来た』を上梓した。日本とJ-POPに興味を持ったきっかけを明かす半生記、本当に好きな曲を紹介する極私的TOP40、さらに最新ヒット100曲以上のサウンド解説からなるこの本には、彼のJ-POPに対する愛情と、独自色が高く豊かなJ-POPの音楽性の秘密がたっぷりとつづられている。  マーティに、この本を書いたきっかけと今後のJ-POPに期待するものを聞いた。

マーティ・フリードマン
 90年代、ヘビーメタルバンド、メガデスのメンバーとなりアルバムセールスを1300万枚超えの世界的なスーパーバンドへと導いたギタリスト。その後、J-POPに興味を持ち、メガデスを脱退。活動の拠点を東京に移し、ミュージシャンやプロデューサーとして活動している。3月12日にはセルフカバーアルバム『Future Addict』を発売した。
 同時に、日本の音楽や日本語の魅力について、外国人やミュージシャンならではの視点で様々なメディアにおいて語っている。「日経エンタテインメント!」の連載「J-POPメタル斬り」も大好評。公式ページはこちら