キヤノン

EOS Kiss X2

実売価格:
 8万9800円(ボディー)
 9万9800円(レンズキット)
 12万9800円(ダブルズームキット)

発売日:2008年3月21日


このモデルの注目ポイント ライバル機種はズバリこれ!
・大きく見やすい3型液晶モニター
・コントラストAF対応のライブビュー撮影機能
・付属レンズの性能や質感が向上
・記録メディアをSDメモリーカードに変更

 家庭にデジタル一眼レフカメラが普及するきっかけを作ったともいえる、キヤノンの「EOS Kiss Digital」シリーズは、低価格ながら高性能のエントリー向けデジタル一眼レフだ。

 今回紹介する「EOS Kiss X2」(以下、Kiss X2)は、シリーズの4代目にあたる製品だ。撮像素子の画素数は1220万画素と、初代の630万画素から考えると、ほぼ2倍にもなっている。

液晶モニターは3型に大型化、メディアは主流のSDカードに

 「キスデジ」の愛称で親しまれているこのシリーズだが、本製品では名称から「Digital」の文字が消えている。EOS Kissは、フィルムカメラのころから使われていたブランドで、Digitalという単語はあくまでも「デジタル」であることを主張する必要があったために付けられたのだろう。

 しかし、カメラの主流がフィルムからデジタルへと完全に移行したことに加え、フィルムのEOS Kissシリーズは製造が終了したことから、デジタルを冠する必要性がなくなったのだと考えられる。

EOS DIGITALシリーズの末っ子シリーズ“キスデジ”の最新モデルとして登場した「EOS Kiss X2」。好評の軽量・コンパクトなボディーは健在だが、上位機種「EOS 40D」などで評判の機能や装備を多数盛り込んでいる

 デジタルカメラの世界は、新製品が出るごとに小型化と低価格化が進むのが普通だが、Kiss X2は2006年9月発売の「EOS Kiss Digital X」(以下、Kiss DX)と比べて実売価格はそれほど下がっていない。また、本体の重さは35gほど軽くなっているが、バッテリーを含めて手にするとそう大きく変わらない印象だ。

 これは、デジタル一眼レフカメラが成熟してきた証拠でもあるのだが、市場的な製品カテゴライズの扱いによるところも大きい。近ごろ、エントリークラスの製品はさらなる低価格化が進んでおり、比較的高価格で安定していたキヤノンのEOS DIGITALシリーズの製品群には、EOS Kiss Digitalシリーズのさらに下に位置する低価格モデルが必要だ、とする声が高まっていた。

 ところが、キヤノンはKiss X2を発売したあとも、先代のKiss DXをしばらく低価格で提供し、X2はKiss DXの上位機種として販売するという戦略に出た。実際、Kiss DXもいまだに競争力のある優秀なモデルなので、こういった戦略も納得ができる。