近ごろ、『SP』などを放映したフジテレビの深夜ドラマが話題だが、この深夜ドラマブームの火付け役ともいえるテレビ朝日の「金曜ナイトドラマ」。過去に『トリック』や『時効警察』などのヒット作を生んだ放送枠で、4月11日からは『キミ犯人じゃないよね?』を放映する。

制作発表に登場した貫地谷しほりと要潤

 最近は『モップガール』(北川景子主演)、『未来講師めぐる』(深田恭子主演)など、時空を超える特殊能力を持ったヒロインが活躍するケースが多かった「金曜ナイトドラマ」だが、今回、貫地谷(かんじや)しほりが演じるヒロイン、森田さくらは推理作家志望のフリーター。時空を超える特殊能力はないが、抜群の記憶力と推理力を身に着けている。この森田さくらと要潤扮する新米刑事、宇田川教生がコンビを組んで難事件を解決するストーリーは、『時効警察』などと同じ“サスペンスコメディー”路線。週末の夜に気軽に楽しめるエンタテインメントに仕上がっている。また、貫地谷がメイドやさまざま制服などに身を包むコスプレもドラマの見逃せないポイントだ。

 4月6日に制作発表が行われたが、内容がコメディーだけに楽しい会見となった。この中でトークで場を盛り上げたのが要潤。「警察からクレームが来るんじゃないか」とドラマの感想を語り、記者からの質問に対して、脱線した答えを語り出し、途中で「で、どんな質問でしたっけ」と、絶妙の切り返しも見せた。

 要潤は2001年『仮面ライダーアギト』の氷川誠役でデビュー。オダギリージョーらとともに、イケメンヒーローブームを作り出した。これまでは、どちらかといえば外見通りの二枚目の役も多かったが、最近は映画『ピューと吹く! ジャガー THE MOVIE』(公開中)で、主人公のジャガーをコスプレで演じるなど、コミカルな演技への才能も見せている。今回の『キミ犯人じゃないよね?』も、要潤と貫地谷の言葉のキャッチボールが見どころだけに要潤のセリフ回しや表情、間の取り方がドラマの人気を左右するかもしれない。コメディーへの適応力は“持って生まれた”部分が大きいと言われる。『トリック』のユニークな演技で国民的な俳優になった阿部寛のように、このドラマで要潤の新たな魅力がお茶の間に浸透するか注目したい。

(文/渡貫幹彦=nikkei TRENDYnet)

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