吉本興業の東京本部が新宿区の旧四谷第五小学校に移転し、4月1日に新入社員の入社式ならぬ“入学式”と、「よしもと笑学校文化祭」と銘打ったマスコミ向けの内覧会が行われた。

手作りのアーチが印象的な、「よしもと笑学校文化祭」の入り口(画像クリックで拡大)

この日は校庭を利用して、さまざまなイベントが行われた(画像クリックで拡大)

 吉本興業の東京本部の新社屋は、商売繁盛の神様でも知られる花園神社の隣に移転。昭和9年に建設され、平成7年に学校統廃合によって閉校した旧四谷第五小学校(新宿5-18-21)の建物をそのまま利用した、遊び心溢れるオフィスになっている。もともと教室だった部屋には黒板なども残ったまま、会議室には“○組”などのプレートがかけられている。また、小学校特有の横に広い造りで、部屋を仕切るドアもなく開放的だ。

 新社屋について同社社員は「今の時季は暖かくていいけれど、夏は暑くて冬は寒そう……」と苦笑しながらも、「小学校で仕事をしているみたいで面白い。社内での会話もますます増えそう」と明るくコメント。

小学校をそのまま利用したオフィス(画像クリックで拡大)

もともと図画工作室だった部屋は、社員が利用できるリフレッシュルームに(画像クリックで拡大)

リフレッシュルームの照明は、梅田駅や心斎橋駅など、大阪の地下鉄にある照明が再現されている(画像クリックで拡大)

 そもそも新宿区では平成17年より、歌舞伎町を新しい文化の創造と発信の街にしようと、さまざまなプロジェクトを進めており、今回の移転もその一環として実現した。東京進出の大型拠点を探していた吉本興業と、校舎の有効利用の道を模索していた区との思惑が一致し、耐震工事など約1年半をかけて今回の移転となった。吉本興業によると、これまでにかかった費用はおよそ10億円。新宿区との契約は10年で賃料は月340万円とのこと。

旧四谷第五小学校は、当時からモダンな造りで話題だった建物(画像クリックで拡大)

 この日行われた“入学式”には、15人の新入社員が参加。新入社員がそれぞれ入社にあたっての抱負を述べると、同社の吉野伊佐男社長や大崎洋代表取締役副社長、笑福亭二鶴らが期待を込めて激励した。また、中山弘子新宿区区長も登場し「区と地域が一体となり、この場所から生み出される文化に期待します」と、歓迎の言葉を述べた。

入社式典で挨拶をする吉野伊佐男社長と中山弘子新宿区区長(画像クリックで拡大)