ティッシュ、シャンプー、ビール...ありとあらゆるジャンルで、素材や製法を追求したプレミアム商品が登場。高品質の商品を求める消費者から一定の支持を集めている。そして今春、ハム大手2社が新たに、ハム・ソーセージ類のプレミアム商品を販売した。はたして従来の製品とどれほど違うのか、比較しながら試食した。

 伊藤ハムは、香り、旨み、食感にこだわった「EMBLEME エンブレム」(ロースハム80g、スモークハム83g、ベーコン90gの全3アイテム)を3月1日に発売。値段は従来品より約3割ほど高めの430円(希望小売価格)で、誰もが手に取りやすいよう、「ちょっと手を伸ばせば届く」値段設定に。山桜とくるみを独自にブレンドしたチップでスモークし、さらに野菜ジュースを加え、野菜の自然の甘味で、原材料となる豚肉の旨みを引き出した。加熱する工程で、肉にダメージを与えないよう、じっくりと温度を上げることにより、従来品よりもジューシーで、しっとりとした食感に仕上げたという。さて、その違いはいかほどか、早速味わってみた。

伊藤ハム「EMBLEME エンブレム」。430円(希望小売価格)(画像クリックで拡大)

 比較した商品はプレミアム商品である「エンブレム スモークハム」と、従来品の「さわやかパック うすぎりホワイトロース」(希望小売価格320円)。まず見た目に違うのが色合いと薄さ。前者はややダークでそこそこの厚みがあり、うっすらとした脂身がハムを縁取っている。しつこくも、物足りなくもないスモークの香りが適度に香り、口に入れるとスモーキィさが高まる。厚み以上の歯ごたえを感じ、食べ応えもある。しっとりとして、まずまずジューシーであった。

「さわやかパック うすぎり しっとりまろやか ホワイトロース」(上)と「エンブレム スモークハム」(下)(画像クリックで拡大)

 それに対し、後者は薄めで色はやや明るめ。脂身は全体に散らしたような感じに入っている。特徴的な香りはなく、薄手のタイプなので歯ごたえはそれなり。単独で食べるより、サラダやサンドイッチに向く。可もなく不可もなく、「値段に見合った味」という表現が合っている。

 2商品の差は、肉の旨味だ。「エンブレム」は噛むほどに旨味と味わいが増す。食べ比べれば、その違いを実感できる。値段の差は、110円。値段が違うだけのことはある。