高速ドライブの句読点であり、オアシスであるサービスエリア・パーキングエリア(SA・PA)。トイレや給油、ちょっと小腹が空いた、といったように、どちらかというと必要に迫られて利用することが多い。だが、3月20日に京葉道路・幕張PA(下り線)の改築に伴ってオープンする「Pasar(パサール) 幕張」はちょっと違う。「あるから利用する」のではなく、わざわざドライブの足を止めても利用したくなる施設なのだ。施設を管理・運営するNEXCO東日本では、この新しい形のSA・PAを「パサール」ブランドで、今後10年間で20カ所程度展開する予定という。

 いったいのどんな施設なのだろうか。

 「パサール幕張」の最大の魅力は、いままでのSA・PAにはなかったショップが数多く出店していること。スティックケーキでおなじみの「ラトリエクルール36」やシアトル系カフェ「タリーズコーヒー」など、高速道路への出店が初めてのテナントが続々登場。まるでデパ地下やエキナカのような明るい雰囲気だ。また、ショッピングゾーンには幕張PA(下り線)の立地にあわせ、話題性のある東京名物がズラリと並ぶ。さらにオープンにあわせて、駐車場も138台から262台へと大幅に拡張して首都圏湾岸エリア最大級になるほか、パウダーコーナーを備えたトイレの設置や、環境・バリアフリーへの配慮など、PAとしての機能全体が進化した施設に生まれ変わった。

京葉道路の幕張ICと武石ICの間にある幕張PAにオープンした「パサール幕張」。建物の形状や色に変化を付け、街並みを表現している(画像クリックで拡大)

自然派ブッフェ、ヘルシージェラート…
デパ地下を思わせる初出店ショップが盛りだくさん

 高速道路初出店のショップのなかでも、目玉は「ちばの恵み 千のぶどう」だ。 地元千葉の農家から毎日届く、安心・安全な野菜をたっぷり使った手作り料理がズラリ。メニューは筑前煮や肉じゃが、タケノコの土佐煮などのおふくろの味を中心に、地元の野菜を使った天ぷらやサラダ、カレー、コーヒーまでブッフェスタイルで楽しめる。味付けもあっさりとしたやさしい味わい。店内は明るく、ゆったりと席が設けられている。

 初出店という意味で注目なのが、「ZONE GELATO」。欧米を中心に注目を集めている、炭水化物・たんぱく質・脂質を「4:3:3」の割合で摂るというZONE理論を実践するジェラート店だ。豆腐や黒ゴマ、きなこなど、8種類のフレーバーとストロベリーやブルーベリーなど3 種類のシロップが揃っており、一般のジェラートに比べて、なめらかでコクのある味わい。

 「ラトリエクルール36」は、スティックタイプのケーキの専門店。いちごショートやミルクレープなどの定番ケーキからパルミジャーノチーズケーキなど、趣向を凝らしたケーキまで幅広い。いずれも“つまんで食べられる”食べやすさが特徴だ。

「ちばの恵み 千のぶどう」。季節の野菜をふんだんに使った約20種類の総菜が揃う。入り口にはその日に使用している野菜の産地を表示。メーンに肉か魚を選べる「今日のおかず付きビュッフェ」(11:00〜20:30、LO20:00)は995円、「朝食ビュッフェ」(6:00〜10:00、LO9:30)は850円(ともにオーブン記念価格)無休(画像クリックで拡大)

「ラトリエクルール36」。左から苺のモンブランチーズケーキ(200円)、一番人気のミルクレープ(200円)、抹茶の香りが芳しい抹茶のショートケーキ(180円)(画像クリックで拡大)