ごはんにドレッシング――。
一瞬、「新しい節約料理か?」と耳を疑ってしまった。

 キユーピーが2月に発売した「ごはんにドレッシング」はその名の通り、ごはんにかけるドレッシングだ。しかし、ただごはんにかけるというわけではない。ボウルのような大きめの器にごはんを盛り、肉や魚と野菜を乗せて、その上から野菜サラダの要領でドレッシングをかけて食べる。

「ごはんにドレッシング」(希望小売価格273円)は「和風 わさび風味」と「香味たまねぎ」の2種類(画像クリックで拡大)

 発想のきっかけは、"カフェごはん"としておなじみのワンプレートメニューやサラダボウルだという。背景には、マヨネーズやドレッシングを主力とし、「野菜を食べよう」と大々的にアピールしてきたキユーピーが最近打ち出している"野菜の主菜化"がある。

 「仕事などで忙しいなか、調理時間を短くしたり、皿数を減らそうとしたりすると、食べたい気持ちがあっても、副菜である野菜サラダは削られやすい。そこで、副菜ではなく、主菜の一部として野菜を食べてもらうのが狙い」(キユーピー商品開発部・調味料チームリーダーの堀 直喜氏)という。

 そもそもキユーピーは、こういった新メニューの提案が得意だ。過去にはシーザーサラダやコブサラダなど、同社が飲食店などに提案して定番メニューになったものもいくつかある。そして今年、ドレッシング発売50周年を迎える同社が行き着いたのが、おかず、ご飯、野菜を一皿に盛る「サラダごはん」だったというわけだ。

 しかし、パッケージデザインはカフェ好きが好むようなおしゃれな感じではなく、いたって普通の容器。商品名も「ごはんにドレッシング」とそのまま。雰囲気で伝えたり、ひねりを加えたりするのではなく、簡単におかずと野菜をバランスよく食べられるという"機能"をストレートにアピールしている。