2月末、全米ではアカデミー賞の発表とともに大統領予備選挙の展開が注目を集めていた。この月、最後の週末に公開された『バンテージ・ポイント』は奇しくも米国大統領を登場人物にしたサスペンス映画だった。

 しかも、大統領が暗殺されるという衝撃的な内容。これが観客の興味を引かぬはずはなく、週末の全米興行チャートでは、初登場1位の好スタートを記録した。日本では3月8日から公開となる。

『バンテージ・ポイント』
(監督:ピート・トラヴィス/出演:デニス・クエイドほか/配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/3月8日(土)、サロンパス ルーブル丸の内ほか全国ロードショー/公式サイト:http://www.sonypictures.jp/movies/vantagepoint/
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 舞台はテロ撲滅サミットが開催されるスペインのサラマンカ。有名なプラサ・マジョール広場で、群集の前に立ち、演説を行なっていた米国大統領が突然、何者かに狙撃される。その場は、パニックとなり、続けざまに爆発が発生。20数分のうちに起きた惨劇が、誰の仕業で、何が目的なのかが焦点となる。

 “バンテージ・ポイント”とは日本語で“観点”という意味。ここではタイトルが表わすとおり、この20数分の出来事を8度も観点を変えて見せる。観点の持ち主はそれぞれ異なり、シークレット・サービスや一般の聴衆、現地の警官、大統領本人など計8人。ポイントは、ある人間には見えなかったものが別の人間には見えている点だ。つまり、20数分の出来事が視点を変えてリピートされる度に意外な事実が浮き彫りになる仕組みである。

大統領襲撃を目撃した8人の観点から、事件に隠されたものが浮き彫りになる
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