1足180円。「0が一個足りないんじゃないの?」と誰もが一瞬疑うような超破格値のスニーカーをディスカウント通販のヒラキが売り出したのは、2001年11月のこと。大きな驚きとともに同社の知名度を一気に高めたこの商品は、累計560万足を販売したものの、2007年1月に生産を終了。「材料、経費の値上がりや為替の影響などを吸収して価格を維持するのも限界。このままでは原価割れが避けられないというところまで来て、終了を決断しました」と、同社通信販売事業部長の堀内秀樹氏は話す。

昨年1月に生産を終了した、ヒラキの180円スニーカー(画像クリックで拡大)

 しかし、それからわずか1年ほどしか経っていない今年2月18日、同社はデザインも新たに“新180円スニーカー”を発売。私たちを再び驚かしてくれた。

「『180円スニーカーはないのか?』というお客様の強い要望に復活を決断しました」(堀内氏)。

 以前のものがローカットのひも付きタイプだったのに対して、新しい180円スニーカーはひものないスリップオンタイプ。デザインをシンプルにしたぶん、工程が3分の2程度に簡素化できたという。カラーも5色から3色と絞り込み、価格を抑える努力が積み重ねられている。ただ、履き口に加えてインソールにもクッション材を入れて2重構造にし、かかとへの衝撃を小さくするなど、履き心地はむしろ向上しているという印象。安さだけではないのだ。

スリップオンタイプの新180円スニーカー(画像クリックで拡大)