2007年の10月、ほぼ時を同じくして登場した国産スポーツカーが2台ある。一つは、「NISSAN GT-R」。もう一つが、レクサスのプレミアムスポーツ「IS F」だ。
IS Fの車両本体価格は766万円。777万円のGT-Rとほぼ同じ価格のハイパフォーマンスカーだが、それぞれ個性は異なる。日産のGT-Rが全身でオスの匂いを漂わせ、猛々しさを表現しているとすれば、IS Fは内に宿るどう猛さを、あえてクール&エレガントなベールで包み込んだようなクルマだ。
その「IS F」の試乗会が、幕張で開催された。2007年1月に行われたデトロイトショーで、コンセプトカーとして発表されてから、約1年。昨年10月4日に日本で発表され、12月25日から販売されているが、すでに月間販売目標台数の40台をはるかに上回る約1000台の受注があり、注目の高さが伺える。海外では2月以降に、順次発売する予定だ。
IS Fのベースとなったのは、ミドルクラスの4ドアセダン、レクサス「IS」。“F”の名は、開発の本拠地となったサーキットの富士スピードウェイと、トヨタの東富士研究所のテストコースの頭文字を表す。そして同時に、日本のシンボルである富士山の“F”にもちなんでいる。BMWの「M」シリーズ、メルセデス・ベンツの「AMG」のように、レクサスブランドのスパルタンモデルの位置づけを担うのが、「Fシリーズ」なのだ。
開発においては、「基本性能を徹底的に鍛えこむとともに、走りの新技術を備えることにより、レクサスの新しいパフォーマンスを提案する」ことをコンセプトとし、「運転する楽しさ」を極限まで追及することを目的にしている。具体的には、「レスポンス」「サウンド」「伸び感」の3つの要素を追求するということだ。











